メールに「ZIP」が添付されていること、よくありますよね。インターネット回線が現在ほど高速でなく通信コストも高かった時代、データを"圧縮"し時間と費用を節約することは常識で、メールにファイルを添付するときはあらかじめZIPなどのツールで圧縮するものでした。現在では節約目的というより、複数のファイルを1つにまとめる書庫(アーカイバー)機能が、ZIPなどの圧縮ツールには求められています。
もうひとつ、アーカイバーにはファイルをパスワードで保護するという機能もあります。圧縮時に設定したパスワードを入力しないかぎり、作成した書庫を解凍(復元処理)できないため、ファイルの機密性を守れます。かつてほど利用されなくなりましたが、現在でも業務などでパスワード付きZIPをやり取りする機会は少なくありません。
そんなパスワード付きZIPですが、iPhone(iOS)に備え付けの機能では作成/解凍できません。iOS 12の現在、ZIPファイルを解凍し写真やワープロ文書などの内容物をプレビューする機能が「メール」アプリに用意されているものの、パスワードが設定されたZIPは対象外です。
iPhoneで受信したパスワード付きZIPを解凍するには、サードパーティー製アプリの力を借りることが近道です。App Storeには、「Eazy zip」や「Documents by Readdle」といったアーカイバーアプリ/ファイル管理アプリが多数公開されているので、適当なものを入手しましょう。メールアプリでパスワード付きZIPを開き、共有メニューからそれらのアプリへ送信すれば、iPhoneでも解凍できるはずです。