ダイソンの空気清浄機といえば、スタイリッシュで高性能な「羽根のない」デザインが特徴。そんなダイソンが4月17日、1台で空気清浄機と扇風機の2役を担う「Dyson Pure Cool Me パーソナル空気清浄ファン」(以下、Pure Cool Me)を発売しました。
同日ダイソンは都内にて、プレス向けの発表会を開催しました。ダイソンの空気清浄機はこれまで、部屋全体の空気を清浄化するものでしたが、Pure Cool Meはパーソナルスペースの空気をキレイにするのが特徴です。
おひとりさま向けのコンパクトボディ
Pure Cool Meで最大の特徴は、パーソナルスペースの空気を清浄化し、風を送るために設計されている点です。パーソナルユースのため、ベッドやソファの横、デスク上など、比較的ユーザーに近い位置に設置することを想定しており、従来のダイソン「空気清浄機能付きファン」と比較して、かなり軽量・コンパクトです。
とはいえ、本体サイズはW245×D245×H401mmと、それなりに存在感があります。さまざまなメーカーが、卓上などで使える「パーソナル(卓上)空気清浄機」を発売していますが、その多くが手のひらサイズ。一方、Pure Cool Meは大きめな電気ポットほどの大きさがありました。
パーソナルタイプとしては本体サイズが大きめですが、そのかわり大きいファンとフィルターを搭載することで、一般的な「パーソナル(卓上)空気清浄機」よりもパワフルに駆動します。30分で約7畳の空間を清浄化する能力があり、書斎や子供部屋など、比較的小さな部屋なら1台で部屋全体の空気をキレイにすることができます。
戦闘機にも使われる技術を応用
ちなみにPure Cool Meは、送風技術に「Dyson Core Flowテクノロジー」を採用しています。Dyson Core Flowテクノロジーは、Pure Cool Meの本体上部にあるドーム状の円形パーツの周囲から、ドームの中心部に向かって送風することで、風をドーム中心で合流させる技術です。気流をドーム中心で合流させるときに高い圧力が発生し、風が前方に送風されます。このため、ファンの羽を外に露出させずに風量を確保できたといいます。
PM0.1レベルの微粒子まで99.95%捕らえる
空気清浄機の心臓ともいえるフィルター部は、360度グラスHEPAフィルターを採用。リング型をしたフィルターで、360度方向から効率的に空気を吸い込みます。HEPAフィルターはPM0.1レベルの微粒子まで99.95%除去できるほか、カビの胞子やバクテリアも逃しません。リング状フィルターの内側には、活性炭フィルターを配置。有害ガスや臭いなどの除去に効果的だといいます。
扇風機としても使える
Pure Cool Meは、従来のダイソン「空気清浄機能付きファン」と同じく、360度グラスHEPAフィルターや活性炭フィルターを搭載。ダイソンならではの高い空気清浄機能を実感できる製品です。
また、コンパクトすぎない本体サイズのためか、扇風機としての風量も満足できるパワーがありました。本体は2.8kgと比較的軽いので、部屋のなかでも移動させやすそうです。
Pure Cool Meの直販価格は43,200円(税込)。空気清浄機能を搭載したダイソンの製品としては、比較的リーズナブルなのも魅力でしょう。