TAKUMI JAPANは4月16日、海外メーカーの製品を日本に紹介するKAZUNA Selection第1弾として中国Nanchang Blackshark Technologies Co.Ltd.の「Black Shark 2」を取り扱うと発表しました。12GBメモリ/256GBストレージ搭載の最上位モデルの予約を本日から受け付けます。

Nanchang Blackshark Technologies Co.Ltd.は中国Xiaomiの出資を受けるメーカーです。同社が開発するゲーミングスマートフォン「Black Shark 2」は2019年3月18日に発表されたばかりの新製品となります。

  • ド級スペックのゲーミングスマホBlack Shark 2。カラーは3色展開

  • サイドビュー。中央に見えるスリットはイルミネーションが点灯する他、横向きに持った際に手で覆われてしまう四隅を補完するアンテナが装着されています

  • 背面。中央のSロゴと周囲にイルミネーション機能がありますが、明るい所だと目立ちません。背面はガラスと金属のハイブリット構造で安っぽさがないのもいい所です。指紋センサーはフロントディスプレイ内蔵タイプ

SoCにQualcomm Snapdragon 855を搭載するほか、液冷システムを採用することで、長時間にわたるゲームプレイでも安定したパフォーマンスを実現するといいます。それだけでなく「ゲーム中に急速充電」も可能です。

  • 連続のゲームで安定した動作を行うための液冷システムが装備。左の充電回路にもヒートパイプがあり、ゲーム中の急速充電にも対応します

  • PUBGを一時間プレイしたのちの熱状況もライバル機と比較。赤い部分が少なく、全体にムラなく放熱されている事がわかります

6.39インチディスプレイは有機ELで、画面の表示に関して専用のDSPを搭載し、ちらつきを軽減。さらにタッチのレスポンスも速く、感圧入力にも対応します。まさにゲーミングスマホとしては望みうる最高のスペックといえるでしょう。

  • 最近のスマホは狭ベゼルによる画面占有率の高さを競っていますが、Black Shark 2はわざと余裕を取っています。このスペースにスピーカーを配置することで音がプレイヤーに伝わりやすくし、さらにゲームの操作性もよくしています

  • 感圧センサーを併用したmaster touchの設定画面。うまく使えば「ライバルに差をつける機能」です

当然ですが、日本バージョンは当然ですが技適取得された「合法端末」かつNTTドコモとソフトバンクのプラチナバンドにも対応しています。

  • 本日から予約開始。予約特典として画面中央のコントローラーと追加カバーが先着3000台に同梱されます

  • 先行予約特典のSide-out Protective Caseとgamepad2.0を装着したところ

  • 電動ファン付のカバーも展示(まだ発売決定してないとのこと)

カラーリングは黒(シャドーブラック)、青(グローリーブルー)、銀(フローズンシルバー)の三色構成となり、価格は99,880円(税別)。ビッグカメラ、ヨドバシカメラ、Amazon.co.jp、KAZUNA eSHOPにて本日から予約を受け付けします。先行予約特典として3000台限定でSide-out Protective Caseとgamepad2.0(15,000円相当)をプレゼントされます。

Black Shark 2の仕様は以下の通り。

  • CPU:Snapdragon 855
  • GPU:Adreno 640
  • メモリ:12GB
  • ストレージ:256GB
  • ディスプレイ:6.39 インチ AMOLED(1,080×2,340ドット)
  • カメラ:メインカメラ(4,800万画素)、サブカメラ(1,200万画素)、インカメラ(2,000万画素)
  • インタフェース:USB Type-C
  • 無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac
  • Bluetooth:Bluetooth 5.0、aptX & aptX HD & LDAC
  • 対応バンド:FDD LTE (B1,B2,B3,B4,B5,B7,B8,B19,B20,B28)、TDD LTE (B34,B38,B39,B40,B41)、TD-SCDMA (B34,B39)、WCDMA(B1,B2,B5,B6,B8)、GSM (B2,B3,B5,B8)
  • バッテリー:4000mAh(Qualcomm Quick Charge 4.0対応)
  • 本体サイズ/重さ:約W75.01×D163.61×H8.77mm~9.57mm/約205g

ぶっ飛んだ「ヘンタイ端末」を投入予定

説明会ではTAKUMI JAPAN CEOの増田薫氏が「私はぶっ飛んだヘンタイ端末が大好きで、自社で出すことが出来なくても、他社のぶっ飛んだ製品を日本に紹介するKAZUNA Selectionを用意した」と説明します。今後はスマートフォンに限らず、ウェアラブル端末などもラインナップに加わるといいます。

  • 製品を持つTAKUMI JAPAN CEOの増田薫氏(右)と中国Nanchang Blackshark Technologies Co.Ltd. Global Sales&Marketing Vice PresigentのDavid Li氏(左)

体験会でさわってみたところ、現状のスマホにおける最高スペックを詰め込んだ製品になっていると感じました。Snapdragon 855搭載で高いパフォーマンスを備えています。また、ディスプレイの表示品質も高く、専用チップを入れてちらつきを抑えているのもうれしい所です。

  • 76倍の高速撮影でライバル機種とのタッチ遅延を実測したところ。たしかに速い上、他機種は高速撮影で画面にモアレが出ているのがわかります

このほか、タッチセンサーは240Hzレートで遅延も43.5msと非常に低く、さらに圧力センサーを使ったmaster touchモードも用意。動きの速いゲームで確実にライバルに差を付ける事が出来る製品だと感じました。

価格に関しては中国オリジナルよりも高くなっていますが、技適の取得を含めた日本向けカスタマイズと販路を考えると致し方ないところです。現在日本市場でのライバルであるゲーミングスマホROG Phoneと比べて同等以下の価格、そして先行3,000台ですがオプション同梱と言う事を考えると、価格競争力はあるでしょう。

なお、発売日はまだ公表されていませんが、6月になる前に出したいとのことで、今後一般向けの先行体験会も企画しているようです。