スーパー連休と改元で、私たちの暮らしはどう変わるのか? 専門家が解説

いよいよ目前に迫ってきた「スーパー連休」と「改元」。新しい時代の幕開けと、長い連休に胸を躍らせているビジネスマンも多いのではないだろうか? しかし、国が大きな転機を迎えることはわかるが、実際に"私たちの暮らしにはどのような変化があるのか"というのはイマイチ予想ができない。

• いよいよ目前に迫ってきた「スーパー連休」と「改元」

ここでは、楽天で同社サービスの検索や購買データ、SNS、海外の消費動向などを分析し、将来のトレンド予測を行っている"トレンドハンター"こと清水 淳さんに、「スーパー連休」「改元」と私たちの暮らしの変化について話を伺ってきた。清水さんが「こう変わる!」と予測する注目トピックを紹介していきたい。

"きっかけ消費"編

改元をきっかけに新しい自分や環境を模索する人が増えるそう。清水さんのデータ分析によると「2000年を迎えたときと同様の変化が見られます」とのことだ。

・「筋トレに励む人が増える」
→新しい時代を健康な身体で迎えたいと、フィットネスに励む人が増えている。その証拠に、ダンベルなどの筋トレグッズが売れているそうだ。

• ダンベルを買う人が増加中

・「引っ越す人が増える」
→新しい時代を新しい場所で迎えたいと、引っ越しを計画している人も増加中。検索ワードでも「ソファ」など、インテリアグッズを探している人が多いそう。

・「転職する人が増える」
→引っ越し同様、新しい職場で心機一転したいと考えている人も。すでに退職者が増えているそうで、「退職者へのプレゼント」をネット検索している人が増えている。

"スーパー連休"編

4月27日～5月6日まで10連という超大型連休になるとあって、私たちの暮らしにも影響は大きい。「旅行はもちろんですが、他にも思わぬ需要が高まっています」とのこと。

・「アウトドアグッズが売れる」
→ホテルや旅館など宿泊施設の予約がすでに埋まっていることから、「車中泊」や「キャンプ」に関心が高まっており、マットなどのアウトドアグッズが売れているそう。

• アウトドアのマットの売れ行きも好調

・「春バテの人が増える」
→超大型の連休とあって、休み明けに"春バテ"に悩む人も増えるのではないかと危惧されている。体調もメンタル面もしっかり気づかうようにしたい。

"ネオ皇室ブーム"編

「令和」という新しい元号も発表され、改めて注目が集まっているのが「皇室」。「大人を中心に皇室に関する情報を集める方が増えています」と清水さんは話す。

・「皇室ゆかりの品が売れる」
→宮内庁で長く使われてきた商品や御用達グルメにも注目が集まっているそう。高級な雑貨やお菓子などを購入している人が増えている。

• 皇室御用達のグルメが人気

・「歴史を学び直す人が増える」
→天皇や元号の歴史を学び直そうと考える人が増えているとのことだ。実際、書店では多くの皇室関連の本が並んでいる。

・「平成グッズが売れる」
→「平成最後の〇〇」というワードをよく聞くように、平成の刻印が入った記念品を買い求めたり、限定グルメ・スイーツも数多く販売されたりしているそうだ。

"おめでたい消費"編

改元により日本全体がお祝いムードに包まれるのは必至。そのため、新しい時代への期待感から"おもでたい消費"も増えているそうだ。

・「出産や結婚が増える」
→お祝いムードにあやかった出産や結婚が増えており、ネットでも「ご祝儀袋」などの検索や販売が伸びているそう。

• ご祝儀袋を買い求める人も増加中

・「ベビーグッズが売れる」
→2000年に「ミレニアムベビー」という言葉がよく聞かれたように、今回も「元年ベビー」に向けた出産も増加中。そのためマタニティやベビーグッズが好調とのことだ。

・「同窓会が増える」
→「元年」という記念すべき年とあって、小中高時代の友人たちと同窓会を企画している人も増えているそうだ。

スーパー連休の前後に注意すべきこと

このように、私たちの暮らしにも多様な変化が訪れると予測されているわけだが、いいことばかりではなく、気をつけるべきこともあると清水さんは話す。それが以下の通り。

・ネットショッピングでの配送
・金融機関やATMなど金銭状況
・株など資産運用の状況
・転職を焦ること
・連休後の春バテ

前代未聞の10連休となるGWとあって、これらはトラブルが起こる可能性も大。今の時点で懸念される事柄にはなるべく早めに対処しておこう。