新年度が始まり、入社や部署移動など新しい環境に変わったという人も少なくないのではないだろうか。初めのうちは緊張感もあり、環境に慣れようとして頑張ろうとするものの、5月の連休後くらいに、会社に行きたくない、なんとなく体調が悪いといった状態になる「五月病」を訴える人が出てくる。そこで、今回は、五月病になったことがあるというマイナビニュース会員268名にアンケートを実施し、具体的な症状や対処法を聞いた。
Q.五月病で具体的にどのような症状が出たのかを教えてください(複数回答可)。
1位: やる気が出ない(64.2%)
2位: 疲労感がある(49.6%)
3位: 気分が優れない(42.9%)
4位: 人との関わりが億劫になる(38.8%)
5位: なんとなく不安な感じが続く(35.8%)
■症状が出た後に取った対策
特に何もしていない
・「何も対策はしなかった。時がたつと自然に解消された」(67歳男性/専門コンサルタント/専門職関連)
・「もう万年五月病だから気にしない」(42歳男性/専門店/技能工・運輸・設備関連)
・「無理に何かしても、つらくなるだけだし、どうしようもないので、時間が解決するのを待った」(38歳女性/繊維・アパレル/専門職関連)
睡眠を取る
・「睡眠をしっかり取ると改善した」(38歳男性/総合商社/IT関連技術職)
・「できるだけ考えごとをしないで睡眠を取る」(63歳男性/総合商社/その他・専業主婦等)
・「睡眠を取って美味しいものを食べる」(58歳男性/医療・福祉・介護サービス/公共サービス関連)
趣味に没頭する
・「自分の好きな映画を観たり、音楽を聴いたりした」(54歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「趣味の釣りに頻繁に出かけて、いやなことを忘れるようにした記憶がある」(55歳男性/専門商社/営業関連)
・「休日にスポーツや登山に没頭して、リフレッシュするように心掛けた」(58歳男性/その他金融/営業関連)
・「休日にハイキング・美術鑑賞をしていました」(68歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「スポーツでストレス発散した」(22歳女性/繊維・アパレル/販売・サービス関連)
・「ごろごろしてマンガを読みふける」(39歳女性/その他/その他・専業主婦等)
病院に行った
・「精神科に行ってみた」(35歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「しばらくしたら吐き気がして病院に行った」(34歳男性/農林・水産/専門サービス関連)
・「心療内科で安定剤や睡眠薬を処方してもらった」(40歳男性/通信関連/事務・企画・経営関連)
その他
・「栄養ドリンクを飲んだ。アロマを焚いた。ご褒美で美味しいものを食べた」(42歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「長湯で疲れを飛ばす」(23歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「友人と気晴らしに旅行に出かけた」(50歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「昼間に太陽の光を浴びる時間を増やした」(26歳女性/医療・福祉・介護サービス/公共サービス関連)
・「焼肉食べ放題など、うまいものをたくさん食べる」(26歳女性/医療・福祉・介護サービス/公共サービス関連)
・「まず吐く。あきらめる。この世は苦行だと言い聞かせる」(40歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「酒を飲んでごまかした」(41歳男性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)
・「退社した」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
■総評
調査の結果、五月病になったことがある人の症状は、「やる気が出ない」が最多で64.2%だった。2位は「疲労感がある」(49.6%)、次いで「気分が優れない」(42.9%)と「人との関わりが億劫になる」(38.8%)、「なんとなく不安な感じが続く」(35.8%)が続いた。全体で見ると、複数の症状を抱えている人が多いことがうかがえる。
対策としては、意外なことに「何もしていない」「睡眠を取る」という声が圧倒的に多かった。また「趣味に没頭する」という人も少なくなかった。ぼんやりとした症状を自覚しながらも、特別なことはせず、様子を見て、ただひたすら時がたつのを待ったり、睡眠を取って体を休めたり、趣味で気分転換をするなどして、自分なりに回復する方法を見つけているようだ。
一方、心療内科や精神科など病院に行ったという人は少数だった。体の不調が長く続くようなら、病気の可能性も高い。無理をしすぎると回復にも時間がかかる。つらい時は、早めに受診したほうがよいだろう。
※写真と本文は関係ありません
※回答者が取った対策は症状の改善を保証するものではありません
調査時期: 2019年4月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 268名(男性205名 女性63名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート