みなさんは、「追伸」や「P.S.」という言葉をご存知でしょうか。友人へのメールなどで使ったことがある人も多いと思いますが、実は、ビジネスでは使わない方が良いとされているのだとか。そこで今回は、「追伸/P.S.」の使い方についてお話しします。
「追伸 / P.S.」とは
「追伸」とは、手紙などで、本文の後に付け加える文章のことです。「P.S.」は、「追伸」「後書き」「後記」を意味する英語「postscript」の略で、「追伸」も「P.S.」も同じ意味になります。本文の内容とは別のことを追記したり、本文の内容を補足したりする場合に用いられます。
ワープロやパソコンがなかった時代には、当然のことながら手紙は手書きでした。そのため、用件が漏れていた場合には、初めから書き直さなければなりませんでした。そこで、書き直さずとも用件を付け足すことができるよう、「追伸」という形が用いられるようになったとも言われています。
しかしながら、ワープロやパソコンで文章を作成するようになってからは、修正は容易です。また、メールが主流となった現代においては、追ってもう一通メールを出せば済む話です。こういった時代の変化によって、「追伸」を使う人も機会も少なくなったように思います。
ビジネスで「追伸 / P.S.」はNG!?
後から付け足すことのできる便利な「追伸 / P.S.」ですが、実はビジネスシーンでの使用はなるべく避けた方がいいと言われています。とくに、目上の人やお客様への使用はおすすめできません。
先にも述べましたが、今や文章の修正は容易にできることです。そんな時代に「追伸 / P.S.」で書き足すということは、「書き直すのが面倒だったのか」と思われても仕方がありません。書き忘れたことがあれば、きちんと本文内に加える形で書き直しましょう。
また、ビジネスにおける文章は正確かつ簡潔であることが基本です。この観点からすれば、たとえ手書きの文章であっても、後付けすること自体がこれに反してしまいます。手書きで手紙を書く場合にも、基本的には書き直すことをおすすめします。