街を歩けば、初々しい新社会人の方をみかけます。そしてまた、真新しい制服に身を包んだ学生さんやぴかぴかのランドセルを担いだ一年生も入学式を迎え、4月は1年の中でも輝きパワーがもらえる季節だと思います。

そんな新年度は家計を見直しのタイミングです。2019年今年こそお金を貯めたいなど年始の目標を立ててみたものの、行動が起こせない方もこのタイミングで見直しをしてみましょう。

  • 新年度は固定費の見直しタイミング

固定費の見直しは今がグッドタイミング

家賃、光熱費、通信費、保険料、習い事など毎月決まって支払う固定費はこの時期に見直すといいでしょう。

家賃は手取り収入の3割以内を目安にすることで貯蓄ができるようになります。現在の手取り収入と家賃のバランスが3割を超えている場合は、収入を増やすか、節約を徹底するか引っ越しも視野に入れましょう。5月6月に空いている物件であれば、値下げ交渉もしやすくなるかも知れません。

光熱費は、これから気温も上がり比較的節約しやすくなります。これを期に電力小売業者の見直しもいいでしょう。おすすめは、ポイント付与タイプよりも10%値引きとダイレクトに安くなる業者がおすすめです。また、1年間だけ値引き額が大きいく、それ以降はあまり安くならないといった見せかけのプランもしくは、2年や3年縛りで決まった月以外の解約には違約金が発生する業者では結局高くつく可能性があるので、よく検討した上で契約をしましょう。

通信費は、進学や進級でお子さんにスマホを持たせるご家庭もあるかと思います。家族4人が大手キャリアでスマホの契約をした場合、機種代を含めて月3万円を超える家庭も少なくありません。これから教育費もかかるうえでの更なる出費は家計にも大きな負担になります。子どものスマホは、家族のお下がりかつ、データー通信プランのみの格安SIMにするなど工夫をすると良いでしょう。

保険料も見直しの時期です。お子さんの成長ともに、死亡保障の減額も可能です。また、更新型の生命保険に加入している場合は、保険の内容をよく理解した上で、次回更新をするかどうかも検討しておきましょう。保険の見直しはプロと相談すると、その家庭に必要な保障額の提案をしてもらえますので、参考になります。

習い事は、本人のやる気次第なところもありますが、年間にかかる費用に対してほかに優先順位の高い出費にまわすことも検討しましょう。年度替わりは人の出入りがあるので、ある意味退会もしやすい時期とも言えるでしょう。

新年度は削れる出費ばかりではありません。学費や塾代、部活などの費用が増える場合もあります。それらをどこから捻出するのかも考えておく必要があります。毎月の貯蓄額を減らすのではなく、優先順位の低い出費を削ることで解決できることもあります。

そのためにも、月に何にいくら支払っているのかをしっかり把握する必要がありますので、このタイミングで家計の洗い出しをして見ましょう。もちろん、後々かかる大きな出費に備えた貯蓄計画も忘れずに立てましょう。

丸山晴美(まるやま はるみ)

  • alt
外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している