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【この記事のエキスパート】
日本成人病予防協会認定講師、全米エクササイズ&スポーツトレーナー:内田 英利
1971年生まれ。茨城県出身。日本大学卒業後、立命館大学に進学。立命館大学在学中に運動生理学などを学び、その後、米国の栄養学修士課程を経る。
現在は、女性や高齢者向けの生活習慣病予防プログラムの開発、フィットネストレーナーの育成、生涯フィットネスに関する講演や運動指導などを行う。
健康管理士一般指導員、健康運動指導士、京都造形芸術大学非常勤講師。大相撲の貴乃花親方との共同開発プログラム「シコアサイズ」を販売。株式会社フィットネス・ゼロ代表取締役。シェアスタジオ「コア・フォレスト」フィットネス・ゼロ公式オンラインレッスン運営責任者。
フルマラソン歴21年。ベストタイムは2 時間45 分01 秒。
2010年より、国内外のマラソン&ランニングイベントにワーケーション参加する“旅ラン”企画を実施し、各メディアに記事を出稿している。
この記事では、フルマラソン完走用のランニングシューズについて、スポーツトレーナーである内田 英利さんのアドバイスをもとに、選び方やおすすめ商品をご紹介します。フルマラソンが初心者の方、5時間や4時間をめざす人へ長距離を走り切るために必要な機能なども解説しています。チャート図に基づいたタイプ別診断も試してみてくださいね。
ランニングシューズとマラソンシューズの違いは?
ランニングをするときに必要な「ランニングシューズ」。「マラソンシューズ」と呼ばれるものもありますが、違いはあるのでしょうか。
結論として、「ランニングシューズ」と「マラソンシューズ」に大きな違いはありません。それよりも、スピード重視なのか、ふだんのトレーニングに使いたいのか、マラソン完走を目指すのか、といった目的によってぴったりのランニングシューズが変わってきます。呼び方よりも、目的を重視する方がよさそうです。
フルマラソン用ランニングシューズの選び方
それでは、フルマラソン用ランニングシューズの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記です。
【1】国内・海外メーカーの基準の違い
【2】自分の脚力&走力
【3】ソールのやわらかさ
【4】足裏の傾斜角度
【5】サイズ感と実寸サイズ
【6】試し履きでフィット感
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】国内・海外メーカーの基準の違いをチェック
サイズ選びで注意したいのは、同じサイズ表示であっても、日本のメーカーと海外のメーカーでは足型の基準が違うことが多いことです。
たとえば27cmの海外製品を、自分に合うサイズでコスパもよいからと、表記だけ確認して買ってきても、履こうとすると大きすぎることや、小さくて履けないこともあります。
海外製品のサイズ表記をうのみにするのではなく、やはり試し履きして履きやすいシューズを選びましょう。
【2】自分の脚力&走力をチェック
【エキスパートのコメント】
ソールが厚くクッション性の高いランニングシューズは、重量が重いためマラソンには向いていないのではと思っている方もいるのではないでしょうか。
そういう方の場合はとくに、42.195kmを完走するために、ソールが薄くて軽いものを選びがちです。
ランニングシューズは、素材や構造の技術革新が進んでいるため、その固定概念は必ずしも正解ではなくなってきています。
最近では、走っているときの身体の傾き方や、足裏の接地面の割合など、人それぞれの走り方のクセや特徴に合わせた「適正」なシューズが用意されています。
まずは、ランニングシューズの重さを最優先することなく、今の自分が1kmをどの程度のスピードで走ることができるのかを基準にシューズを選んでみてください。
【3】ソールのやわらかさをチェック
【エキスパートのコメント】
足の裏が地面に接地する感覚を高めて、より強く足を前に出し続けたいので、ソールは薄いものを選びがちです。ただ、マラソンは数時間も足を動かし続けるという、体力を消耗する作業です。
そこで、足の筋力や走っているときの姿勢を保持する筋力を高めるためにも、ソールはやわらかく曲がるものがいいでしょう。
体力や足の筋力がまだ備わっていない人でも、ソールが曲がることで地面からの反発力を利用できるので、「地面から力をいただく」という形で、前方へ進む動きが補助されます。
【4】足裏の傾斜角度をチェック
【エキスパートのコメント】
マラソン経験が豊富でタイムも速い人はみんな毎日長い距離を全力で走っているかというと、実はそうではありません。
逆に必ずといっていいほど行っていることは、あえてスピードを落として長い距離を走る「調整ジョグ」です。
そして、フルマラソン初心者のみなさんも、完走を目指して、軽いジョギングレベルから走りはじめ、少しずつ距離を伸ばす練習をしていると思います。
レベルの違いはあってもマラソンランナーの練習に共通すること・・・・・・それは、「ゆっくりと長く走ること」なのです。
そんな練習では、シューズに安心感や安定感があるのが理想です。適度な厚みのソールと足裏の傾斜角度(ドロップ)があるシューズがいいでしょう。
【5】サイズ感と実寸サイズをチェック
自分の足の大きさ・足囲(ワイズ)など、サイズをしっかり確認することが大切です。2つのポイントとして、「サイズ感」と「足囲」があります。一つひとつチェックしていきましょう。
▼足の大きさを測り、サイズ感を調節する
サイズ感は、足の甲とかかと部分がしっかりとフィットしており、親指の先が入る程度の余裕があるものがよいです。
小さいと足が痛み、大きいと足が浮いたりブレます。どんなに機能がよいシューズでも、自分の足に合わないと、疲れやすく、思わぬケガやトラブルの原因にもなりかねません。
▼足囲(ワイズ)を測り、実寸サイズを調節する
足囲(ワイズ)は足幅のことを言います。足囲は、人それぞれに違います。足幅が狭い人もいれば、太い場合もあります。
足囲の表記は、E・2Eなどのアルファベットで、レギュラーサイズは2Eです。足幅が狭い人にはスリム型のD、広い人にはワイドな4Eもあります。
足囲は、足の親指と小指の一番膨らんでいるところを結んで一周する長さを測ります。
【6】試し履きでフィット感をチェック
ランニングシューズ は必ず試し履きして、かかとのホールド感や足首まわりの安定をしっかりチェックしましょう。試し履きしないと、使用してみて合わずに困ることもあります。
試し履きは、実際にランニングする状況に合わせて、違和感がないか履き心地を確認することがポイントです。
足は午前よりも午後にむくみがちですので、実際に使用する時間帯に合わせて、ランニング時に使う靴下を履き、動いてしっかり確認しましょう。
エキスパートからのアドバイス
やっぱり目的や機能に応じて選ぶのが大切
【エキスパートのコメント】
ランニングシューズは、どのメーカーも対象となるユーザーを見据えてものづくりを行っています。履く人のタイプや走力、目的にかなった機能を備えており、またそれらによる種類分けもされています。
メーカー各社の技術革新により、さまざまな特徴をもったシューズがありますが、フルマラソンを走ることを前提にして、ソールの柔軟性や足裏の傾斜角度などといったシューズ選びのポイントをおさえておけば、失敗することは少なくなるはずです。
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