オレンジ色の光にぽっかり空いた黒い穴…今週、人類史上初めてブラックホールの撮影に成功したというニュースが世界中を駆け巡った。成功すればノーベル賞とも言われたこの国際プロジェクトで長年活躍を続けてきた天文学者の本間希樹氏が、14日に放送されるMBS・TBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』(毎週日曜23:00~23:30)に登場する。
アインシュタインがその存在を予言してから100年。多くの謎に包まれていたブラックホールだったが、10日にブラックホールの画像が初めて公開された。本間氏は「直径約1000億㎞で周囲の温度は60億度以上」という途方もないサイズ感を発表した。
今回の研究は13機関200名を超える研究者からなるビッグプロジェクト。銀河系内の天体が発する電波をもとに、地球からの距離や天体の動きを高い精度で計測する最新の「電波望遠鏡」を世界各地でつないで地球規模の巨大観測システムを構築し、ブラックホールの姿を明らかにするというものだ。
番組では、日本を代表する天文学者としてプロジェクトで活躍を続ける本間氏に2年4カ月に亘って長期密着取材を敢行。歴史的快挙を成し遂げたプロジェクトの舞台裏に迫る。
「見えない宇宙の中でも究極に“見えない”のがブラックホールですよね。簡単に見えないからこそ面白い。人間は宇宙でも何でも“見えないものを見たい”という好奇心から始まるじゃないですか」
はるか宇宙の彼方5500万光年先の「暗黒天体」を直接見る力を手に入れた研究者たちが、最先端の天文学によってまだ誰も見たことのないブラックホールの謎を解き明かすまでの一部始終をカメラが追った。
(C)MBS