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【この記事のエキスパート】
助産師:浅井 貴子
大学病院、未熟児センター勤務後、自身の結婚、出産後地域に出て年間250~300件の赤ちゃん訪問を行いながら健診業務や母親学級などを行う。
アロマセラピストの知識を生かしながら母と子のナチュラルケアブランドAMOMAの商品開発、WELEDAのプレママセミナーなどを行う。
妊娠中~乳幼児の育児相談が得意。ベビーマッサージ教室カモマイル主宰。
助産師である浅井貴子さんへの取材をもとに、布おむつの選び方とおすすめの商品を紹介します。オーガニックコットン100%の商品もピックアップ! 素材についても詳しく解説しています。紙おむつと迷っている方は、メリットとデメリットも参考にしてください。
まずは基本をチェック!
布おむつのメリット・デメリット
布おむつを検討するときに気になるのは紙おむつとの違いではないでしょうか?布おむつのメリット・デメリットをまとめてみましたので参考にしてみてください!
布おむつのメリット
まずは布おむつのメリットについてみていきましょう。紙のおむつと違い、繰り返し使えることからメリットが発展しています。
コストパフォーマンスが高い
布おむつは何回も繰り返し使えるので紙おむつに比べてコストパフォーマンスが高いのがメリット。それに、一度買ってしまえば頻繁に買い足す必要がないため家にストックが無いという事もなくなるのがうれしいですね。また布おむつと紙おむつを比較しておむつが外れる3歳くらいまでで見ると年間数万円ほど違ってきます。もちろん、お子さんによっておむつが外れる時期や回数は変わりますが、経済的なのがよくわかります。
ゴミ出しの負担が少ない
使い捨ての紙おむつに比べて布おむつはゴミを減らせるのもメリットです。新生児は1日に10~20程度おむつ交換が必要なのでおむつだけでもすごいゴミの量になります。ゴミ出しの日までそのまま放置をしておくのも衛生的に良くないですよね。布おむつであればさっと洗えるので臭いも気になりません。
布おむつカバーはデザインが豊富
布おむつカバーはいろいろな刺繍やカラーが販売されていてデザインも豊富。決まった形の紙おむつに比べてそこは選ぶのが楽しくなりますよね。自分のお気に入りや赤ちゃんに合わせた布おむつを選んでみてください。
取り替える頻度が高いのでスキンシップが増える
布おむつは頻回に交換するためスキンシップがとても増えます。またトイレトレーニングに向いており、おむつ外しが紙おむつよりも早いと言われています。新生児からはいろいろ大変と思っている方は育児に慣れてきたタイミングで使い始めてみてもよいと思いますよ。
布おむつのデメリット
反対にデメリットとはどのようなものなのでしょうか。一見経済的でゴミの負担も少なく、メリットが多そうですが、手間がかかる点においてデメリットを感じられそうです。
洗濯・乾燥の手間がかかる
布おむつは「洗う」という工程が必要不可欠なため、布おむつと比べるとどうしても手間がかかります。また、うんちなどが洗濯できれいに落とせないのではないか…と思う方もいるのではないでしょうか?現在販売されている布おむつは素材は違うものの洗濯性能が高く、ほとんどの商品がきれいに落とすことができるので安心です。
外出時に不便(かさばる、予洗いできるか不明など)
外出時などは予備のおむつをいくつか持ってく場合が多いと思いますが、紙おむつに比べ布おむつはどうしてもかさばってしまいます。また、外で排泄をした場合、布おむつ自体の洗浄や持ち帰り方法なども考えなくてはなりません。現在では使い捨てタイプの布おむつも販売されているので外出用として持っておくのもよいかもしれません。
助産師直伝!
布おむつの選び方
助産師として活躍する浅井貴子さんに、布おむつの選び方のポイントを教えてもらいました。
形状から選ぶ
【エキスパートのコメント】
昔は、さらしや浴衣の古着などでおむつを縫って使っていました。今は、すでに輪になって縫ってある「反物タイプ」、パッドタイプの「成形おむつ」、おむつカバーと一体になった「カバー一体型」の3種類があります。
手軽なのは、別途おむつカバーを購入する必要のない「カバー一体型」やパッドタイプの「成形おむつ」。「反物タイプ」のなかで、とくに縫うタイプのものは時間と手間がかかるので、妊娠中から縫製しておく人が多いようです。もう少し詳しく見ていきましょう!
輪おむつ
布おむつの定番であるのが、この「輪おむつ」。折りたたんで使うため、分厚くしたい場所を厚くするなど調整ができます。コツさえつかめば、漏れにくいように調整できるようになります。生地自体がとても薄いので洗いやすく、丈夫です。とにかくすぐに乾くので、梅雨や冬場におすすめです。
さらに、輪おむつには仕立てが必要ないタイプと、生地の状態で販売されていて仕立てが必要な「反物タイプ」があります。すぐに使用したいという方は、仕立てあがりの商品を選びましょう!
成形おむつ
「成形おむつ」は、見た目はパットのような形をしています。販売時から成形されているので、おむつをたたむ手間がありません。
重ねて使用しても輪おむつのようにかさばらないので、外出時に持ち運ぶ際もおすすめです。商品によって、吸水性や乾きやすさが異なるのでよくチェックした方がよさそうです。
一体型おむつ
「一体型おむつ」は、成形おむつとおむつカバーをひとつにしたような少し珍しいタイプ。一体型なので、おむつカバーと分けて洗う必要がありません。種類があまりないことと、布おむつとカバーを別々に洗うことができないことがネックですが、おむつカバーが要らない代わりに裏地がついているため吸水力があり、肌着や服まで汚れてしまうという心配をしなくてもよいのでとても便利です。
素材から選ぶ
布おむつには、綿、オーガニックコットン、竹(バンブー)、シルク、麻、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維を使用したものなど、いろいろな素材があります。
違う素材のものをそろえておき、昼間、夜間、外出時などのTPOに合わせて交換するのがおすすめです。
綿100%|肌ざわりバツグン!
布おむつに最も多く使われているのが、この「綿」。ラインナップも豊富で、10枚セットなど毎日使う場合に便利な商品が多いです。比較的安価なので、コスパ重視派さんにもおすすめ。輪形タイプ・成形タイプに多くみられます。肌ざわりもやさしいので、赤ちゃんの肌にふれても安心です。また他の素材に比べ、何度も洗濯をしても柔らさが損なわれないという特徴ももっています。
合成繊維|速乾性バツグン!
ナイロンやポリエステルなどの合成繊維が使われている布おむつは、サラサラとした肌ざわり。通気性がよく、速乾性にすぐれています。暑い季節はナイロンやポリエステル、寒い季節にはフリース素材がおすすめです。
バンブー|防臭・抗菌作用バツグン!
あまり種類が豊富ではありませんが、バンブー(竹)を使用した布おむつもあります。なめらかな触りごこちが特徴。防臭・抗菌作用にすぐれており、耐久性もあるので長く使えます。しかしその分、ほかの素材に比べると少し価格が高め。また、厚みがあるので速乾性はイマイチです。肌ざわりがよく、長く使いたい方におすすめです!
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)