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【この記事のエキスパート】
ドッグトレーナー:金子 真弓
1992年栃木県黒磯市にあるアニマル・ファンスィアーズ・クラブへ就職し、佐良直美先生に師事。
5年間ケンネルマネージメント及び動物の健康管理や基礎獣医学を学びながら、仔犬から成犬まで数々の犬のトレーニングを行い、同クラブにて一般飼い主の為の家庭犬しつけ教室チーフインストラクター、コンサルタント、及び通訳をつとめる。
独立後も多くのしつけ教室や出張トレーニングを通して年間300組以上の飼い主指導を行なっている。
神奈川県藤沢市にてパップスフレンズを主宰。パピークラスから個人カウンセリング、そして競技レベルまで幅広く指導する傍ら、複数の専門学校にて後進の育成に励んでいる。海外講師が来日した際には通訳を務める。また、自身も多くのワークショップやセミナーへ参加し、常に新しい情報と知識を習得しながら国内外の専門家とのネットワークを広げている。
トレーニング方法はモチベーショナルメソッドを基本とし、26年前から導入しているクリッカーを使ったシェーピングとルアー、そして認定を受けているTタッチのメソッドも取り入れ、多方面から人と犬のストレスレスでハッピーな生活のお手伝いを行なっている。
NADOI(米国愛犬しつけインストラクター協会)公認インストラクター、AADT(英国&米国ドッグトレーニング)公認トレーナー、UKRCB(英国犬行動学者協会)公認トレーナー、優良家庭犬普及協会常任、優良家庭犬認定試験公認ジャッジ、Tタッチ認定プラクティショナー。
愛犬のしつけやコミュニケーションに効果的な犬用おやつの選び方とおすすめ商品を紹介します。骨型のおやつや、国産で無添加のおやつ、サツマイモを使ったおやつ、アレルギーを持つ犬やシニア犬にも合う商品などを厳選。お留守番や栄養補給など目的に合うおやつを選びましょう。
お留守番やしつけに!
犬におやつを与えるメリットは?
愛犬のしつけやコミュニケーションを図るのに効果的な犬用おやつ。犬のしつけには報酬となるごほうびが必要です。犬のモチベーションを上げるためにたくさんのおやつを手に持ち、好ましい行動の直後に報酬として与えます。
犬にとっても、ごほうびにおやつをもらう時間は幸せなひととき。与えすぎに注意して、愛犬との信頼関係を深めるためにおやつを効果的に食べさせましょう。
ドッグトレーナーに聞いた!
犬用おやつの選び方
ドッグトレーナーの金子真弓さんに、犬用のおやつを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
ポイントは下記。
【1】用途や目的に合わせて種類を選ぶ
【2】原材料や無添加かもきちんと確認を
【3】犬の体型に合ったサイズのおやつを選ぶ
【4】対象の年齢を確認する
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途や目的に合わせて種類を選ぶ
犬用おやつの種類はさまざま。やわらかくちぎれるおやつや、かたくて長く楽しめるおやつ、肉や魚のほか、野菜を原料としたものなどがあります。目的にあわせて最適なおやつを選びましょう。
トレーニング用|細かい・手でちぎりやすいおやつ
トイレのしつけや、待て、お座りなどの芸を覚えさせたい時に利用したい場合は、細かくなっているものか、やわらかくちぎりやすいおやつがおすすめ。
愛犬が正しい行動をしたときにすばやく与えることができ、さらに少量ずつ与えることでお菓子の与えすぎを防止できます。しつけやご褒美に便利なので愛犬をお迎えする際に1袋は用意しておくといいでしょう。
【エキスパートのコメント】
犬のしつけにはかんたんに手でちぎれる、ソフトで平たいジャーキーなどのおやつを使い、好ましい行動の最中か直後にすばやく与えるようにしましょう。
また、手でちぎりやすいおやつは犬が直接かじって食べることも可能。「待て」の練習など連続でおやつを与えながら進めるトレーニングには、薄くて犬がかじりやすいおやつが使いやすいでしょう。
留守番・ストレス発散用|長持ちするおやつ
ケージやクレートのなかでおとなしくする練習やお留守番練習など、愛犬が時間をかけて楽しめるおやつも用意してみましょう。
「ガム」と呼ばれる長持ちするおやつは、牛や豚皮やアキレスなど動物のパーツを加工したものが使われています。ガムはお留守番、雨や猛暑でお散歩へ行けなかった際、犬を楽しませるひとつの手段として使うこともできます。
お留守番中に与える場合は、誤飲や丸のみのおそれがないか、安全面にも注意して選びましょう。
注意をそらすとき用|香りの強いおやつ
犬は嗅覚がすぐれているため、より香りの強い食べものを好みます。この性質を利用して、なにかに怖がっている場合、おやつを与えながら少しずつ慣らす拮抗条件づけがよく使われます。
そのほか、散歩中の無駄吠えなど、犬の気を逸らさせたいときにも香りの強いおやつは有効です。散歩中ポケットに入れておいても型崩れしないものを選びましょう。
【エキスパートのコメント】
苦手な刺激に慣らす際には、少し香りの強いおやつが効果的です。なにか特別なトレーニング時に使ってみましょう。
たとえば、犬が男性に対して恐怖を感じるようになった場合、遠くにいる男性に気づいた瞬間においしいおやつを与えます。犬の様子を見ながら少しずつ男性との距離を縮めてみましょう。
栄養補給用|動物性たんぱく質豊富なおやつ、食べやすいおやつ
栄養補給としておやつを与えたい場合には、肉や魚など愛犬が消化しやすい動物性たんぱく質が豊富に含まれているものがおすすめです。適切な量を与え続けることで、効果的に栄養を摂ることが可能です。
また、ドッグフードの食べが悪いとき、食が細いときは、食べやすさについても注目してみましょう。水分を多く含むおやつであれば食べやすく、愛犬の栄養補給に便利です。フードを食べてくれない時にトッピングして与えれば、食べてくれる場合もありますよ。
ダイエット用|魚がメイン、カロリーカットおやつ
肥満気味でダイエットが必要な愛犬には、魚メインのヘルシーなおやつや、低カロリーのおやつを与えましょう。魚の入ったおやつは脂肪分が少ないため太りにくく、ダイエットのサポートに有効です。
歯・口臭ケア|歯磨きガムや噛むおやつ
歯の健康や、口臭が気になる場合は、日々の歯磨きも重要ですが歯磨きガムや、噛むおやつを取り入れるのもおすすめです。
小さめのものから、細長い棒状のものまでその形や大きさは商品によってさまざま。長いものや大きさのある歯磨きガムを与える場合は、丸のみに注意して与えましょう。
健康にも気づかって!
【2】原材料や添加物もきちんと確認
売られている犬用おやつは、さまざまな方法で加工されています。毎日与える食事と同様、おやつも選ぶ際には、着色料や保存料などの添加物が無添加かを確認してみましょう。
アレルゲンとなりうる材料を使っていないか
ふだんの行動を見て雑食性だと思う人も多いでしょうが、犬は本来肉食の生きもの。犬の身体は、炭水化物を消化するのに必要な酵素をわずかしか持っていません。
そのため、犬用のおやつに穀物類(グレイン)が入っているかどうか、また小麦に含まれるグルテンなどアレルゲンとなりうる物質が含まれているかも確認するようにしましょう。
【エキスパートのコメント】
いまはオーガニックのおやつなど、添加物や原材料を選べるようになりました。パッケージのかわいさや安さにとらわれず、材料や加工法などに注意して選んでみてください。
大型犬? 小型犬?
【3】犬の体型に合ったサイズのおやつを選ぶ
大型犬|大きくかためのものでもOK
大型犬は口も大きくあごの力も強いので、大きくてかたいものでも食べるのに支障はありません。逆に、あまりにも小さかったりやわらかくてすぐに飲み込んでしまえるおやつではものたりないでしょう。
そのため、ある程度満足できて食べごたえのあるサイズのおやつ、大きな犬用のガムなどを選んでください。
小型犬|誤飲防止のためひと口で食べられるものを
小型犬の場合、食道が細くて食べものが少しでも大きいと詰まりやすくなります。誤飲から窒息という痛ましい事故を起こさないためにも、ひと口で食べられるサイズのおやつを選んでください。
大きめのおやつなら、必ず小さめにちぎるなどしてひと口大にします。大きさはもちろんですが、かたさも重要なので、両方のバランスに注意するようにしてください。
子犬?成犬?
【4】対象の年齢を確認する
子犬の場合は身体の成長段階に合わせておやつの与え方や種類を考える必要があります。
いきなり、成犬と同じおやつをあげてしまうと、のどに詰まらせてしまったり、消化不良を起こしたりしてしまう可能性があるので、購入前に必ずパッケージ裏の表記をチェックしましょう。
ドッグトレーナーからのアドバイス
犬のおやつはコミュニケーションにも役立つ!
【エキスパートのコメント】
トリーツ(おやつ)は、犬のサイズと与える状況に合わせて選び、素材にも注意してみるようにしてください。おいしいおやつを上手に使い、愛犬とのコミュニケーションの向上に役立ててみましょう。
食べものを使ったトレーニング法は、今や世界的に推奨されています。あらためて「しつけ」をおこなうのではなく、日常生活のなかに取り入れていきましょう。