幸楽苑ホールディングスは4月9日より、同社のラーメンチェーン店「幸楽苑」で新メニュー「餃子定食」「中華そばプレミアム」「ベジタブル餃子」の販売を開始した。
新メニューは、「ワンコインで食べられる定食」「味を追求したプレミアムメニュー」「臭いが気になるビジネスパーソン向けのお昼に食べられる餃子」という異なる魅力を持つ。果たしてその実力はどれほどなのか、気になる味をさっそく試してみた。
価格表記を統一し、わかりやすさと割安感を訴求
幸楽苑ホールディングスの新井田昇社長は、4月8日に幸楽苑 六本木店で同社50期の「幸楽苑 令和戦略」に関する説明を行うとともに、3つの新商品の発売を発表した。新メニューは、「幸楽苑 令和戦略」の一環となる「ワンコイン定食の導入と価格戦略」「プレミアムメニューの導入」「主力製品のブラッシュアップ」に基づいたものだ。
また「幸楽苑」全店でメニューの価格表記を税込みに統一するとともに商品の価格改定を実施。同社の看板商品となっている「極上中華そば」「味噌らーめん」「塩らーめん」を440円(税込)とした。今回の商品戦略は、2019年10月に予定されている消費税増税を見据えたもの。価格改定は4月のみとなり、10月以降の価格変更は行わない予定だ。
同社は、メニューのバリエーションを拡充しつつも、メニューミックスによって選択肢を増やし、単品価格よりも組み単価でのお得感を重視する考えだという。
やわらかいチャーシューがたまらない「中華そばプレミアム」
「中華そばプレミアム」は、今まで以上の品質を追求し、幸楽苑でよりおいしいラーメンを食べたい人をターゲットとしたプレミアムラインの第1弾。約20cm/30gの特製チャーシューが贅沢に3枚トッピングされ、従来のラーメンでは味わえなかった満足感を得られる。
豚のバラ肉を低温で熟成調理したチャーシューは舌の上でとろけるようにやわらかく、脂の甘味がしっかりと味わえる逸品だ。スープや麺と絡めることで絶妙なバランスとなり、さらにコショウなどの調味料と合わせることで違う味わいも楽しめる。
お昼でも臭いを気にせず食べられる「ベジタブル餃子」
肉、にら、にんにくフリーの「ベジタブル餃子」は、臭いを気にすることなくいつでも食べられ、かつヘルシーなビジネスパーソンに嬉しい1品。ほうれん草を練り込んだ皮で、にんじん、しいたけ、大葉、そして植物性タンパク質を包んだもので、顧客の要望や海外への展開を踏まえて開発されたという。
野菜の旨みを凝縮したその味は、定番メニュー「餃子『極』」とはまったく異なるもの。お酢で食べればさっぱりとした味になり、醤油で食べれば野菜の甘味が引き立つ。ごはんを進めたければラー油を混ぜるのもグッド。餃子定食にあわせる餃子として選ぶことも可能だ。
ワンコイン+αで量を選べる「餃子定食」
「餃子定食」は、500円から食べられる、美味しさと価格の両立にこだわった新メニュー。「シングル定食」は、ワンコインで餃子『極』もしくはベジタブル餃子6個とライス250g、スープを楽しむことができる。「ダブル定食」は600円で餃子が倍の12個に、「ダブル半らー定食」は700円でさらにスープが半らーめんに変更される。また「シングル定食」に+100円でスープを半らーめんにすることも可能。
シングル定食でも十分な食べ応えがありながら、100円を追加するごとにおかずが増えていくため、その日食べたい量に合わせて選べる定食だ。消費税増税や物価上昇でお財布が気になるビジネスパーソンにとってありがたいメニューになるだろう。
さらなるサービスや商品展開も企画中
この他、幸楽苑ではテーブル調味料として「にんにく」「一味唐辛子」を6月までに全店導入予定。4月末からは新元号を祝う限定メニューとして、紅白餅を盛りつけた「令和紅白らーめん」を展開するという。10月の増税を見越し、値上げをせずに対策を行う幸楽苑の商品戦略に、今後も注目したい。