ディップはこのたび、自社で運営する総合求人情報サイト「はたらこねっと」において実施した「人手不足の実態について」の調査結果を発表した。調査は1月21日~2月13日、はたらこねっとユーザー1,596名を対象にインターネットで行われた。
勤務先において人手不足かどうか尋ねたところ、回答した1,596名のうち「人手不足」(27%)、「やや人手不足」(37%)とあわせて64%が人手不足を感じている結果となった。さらに人手不足と感じている回答者に考えられる要因について尋ねると、「採用したものの定着しない」(21%)が最多となり、次いで「退職や異動による欠員」(19%)、「求人募集をしても応募がない」(13%)、「勤務先に人手不足への問題意識がない」(12%)と続く結果となった。
2018年12月の臨時国会において「出入国管理法(入管法)」の改正案が成立し、外国人労働者受け入れ拡大に向かう中、受け入れ拡大についての賛否を尋ねたところ、「賛成」(11%)「どちらかといえば賛成」(30%)と合わせて41%が賛成、一方で「反対」(12%)「どちらかといえば反対」(31%)と合わせて43%が反対となり、賛否が拮抗する結果となった
「賛成」の理由としては、「人手不足の職種や業界では貴重な働き手となる」(41%)、「労働意欲のある働き手が確保できる」(26%)など、人手不足や労働力の改善を期待する回答が上位に挙がった。
また、外国人労働者を受け入れるにあたって必要なことを尋ねたところ、「日本における仕事のルールや文化の違いを丁寧に教えてあげること」「国際感覚を持った同僚や上司を配置し、人種で給与に差をつけず能力給を採用」など、外国人労働者への丁寧なサポートと日本人労働者との待遇差をなくすといった意見が挙がった。
一方で、「日本人の雇用を守った上で外国人労働者の受け入れ拡大をすべき」と、日本人労働者を最優先するべきだという意見も多かった。