東京急行電鉄と東京メトロは10日、渋谷駅の利便性向上とまちの回遊性の向上を目的に、渋谷駅(東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線)において地下出入口番号を変更するとともに、案内誘導サインを改善すると発表した。

  • 渋谷駅地下出入口番号変更イメージ(2027年度時点を想定)

今回の変更は渋谷駅前サインガイドラインにもとづき、渋谷駅中心地区の再開発などの進捗に合わせて実施。1977年の渋谷駅地下駅の開業以来、初の取組みとなる。従来の地下出入口番号は道玄坂方面から渋谷警察署方面に向かって順次、番号を付けていたが、出入口の移設や増設などにより、新たな案内誘導の考え方が必要になっていたという。

新しい渋谷駅地下出入口番号は、渋谷駅の駅周辺整備が完了する2027年度のまちの将来像を見据え、A~Dの4つのエリアに分け、各出入口の数字を組み合わせて表記する。エリア分けは、まちの特徴に合わせ、道玄坂方面をAエリア、宮益坂方面をBエリア、渋谷警察署方面をCエリア、桜丘方面をDエリアとした。エリア制を導入することで、大まかな行先から出入口を想起しやすくする。

各エリアにおける数字の番号付けは、今後の駅中心地区の再開発などによる地下出入口の新設に対応するため、外周部から中心部に向けて実施する。新しい渋谷駅地下出入口番号の割当ては2019年夏頃に発表予定としている。

渋谷駅における地下出入口番号の変更に合わせ、駅周辺の各誘導サインや案内マップについても、関係事業者の協力により適宜更新を実施することで、連続したわかりやすい歩行者ルートの案内を実現する。両社は今回の地下出入口番号の変更などによって、来街者にとってわかりやすい案内をめざすとしている。