シャープは4月10日、メディア向けの技術内覧会にて、フォルダブル向けの有機ELディスプレイを公開しました。折りたたみスマートフォンなどへの応用が期待されます。フィルムタイプの有機ELディスプレイで、30万回の折り曲げ試験をクリア。ディスプレイサイズは6.18インチで、ディスプレイ中央から内側に折り曲げます。

  • シャープ、フォルダブル向けの有機ELディスプレイ

    ディスプレイは中央で2つに折りたためます。スマートフォンの形をしており、シャープの新しいスマートフォンといわれても違和感はありません

  • シャープ、フォルダブル向けの有機ELディスプレイ

    ほぼ90度に折り曲げた様子

  • シャープ、フォルダブル向けの有機ELディスプレイ

    2つに折りたたむと、非常にコンパクトになります(厚みはありますが)

  • シャープ、フォルダブル向けの有機ELディスプレイ

    有機ELディスプレイらしい、美しい色彩が印象的でした

ディスプレイの真ん中で2つに折りたためるということで、真ん中に折りたたんだ跡があるか気になりましたが、開いた状態だとほとんど視認できませんでした。使っているうちに真ん中の折りたたみ跡が濃くなってしまうことはあるようですが、シャープによると「現在それを克服しようと努力している」のだそう。

Samsungやファーウェイなど、海外メーカーは続々と折りたためるスマートフォンを発表していますが、日本での販売は決まっていません(2019年4月10日時点)。シャープは国内初の折りたたみスマートフォンメーカーとして、名乗りをあげるのでしょうか。シャープは、「提供時期は未定。他メーカーへ提供するのか、自社で折りたたみスマートフォンを開発するのかもまだ決まっていない」と話しました。