俳優の溝端淳平が、6月1日スタートの東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『仮面同窓会』(毎週土曜23:40~ ※全8回予定)で主演を務めることが10日、明らかになった。
このドラマは、雫井脩介氏の同名小説が原作で、溝端が演じるのは、営業マンの新谷洋輔。高校の同窓会に参加し、童心にかえった洋輔を含む4人組は、ノリでかつての体罰教師への仕返しとして、拉致をしてこらしめ、スッキリしたら解散というイタズラをするつもりだったが、翌日、その教師は、なぜか別の場所で遺体となって発見される…。
溝端は「僕にとって5年ぶりの民放連ドラ出演、8年ぶりの民放主演となり、蜷川幸雄さんとの出会いから舞台に没頭してきたその経験を生かすチャンスが来たと思っています。以前、主演をやらせていただいたときとは、お芝居に対する考え方も違いますし、今はゼロからのような心境です」とコメント。「ネット社会では匿名で思ったことを言うこともでき、人間の関係性が簡略化されていくことに僕は恐怖を感じています。このドラマはそういったことをエンタテインメントとして上手く描ける作品だと思っています」とアピールする。
雫井氏は「主人公の洋輔はどこにでもいる青年のようでいて、彼だけの屈託を抱えています。それがために新たな事件とも無関係ではいられなくなる。そうした複雑な内面を持つキャラクターを溝端淳平さんがどう演じられるのか楽しみにしています」と期待。
遠山圭介プロデューサーは「過去を引きずり、30歳を前にしてもまだ大人になり切れない男たちが、ちょっとした出来心で起こした行動により闇にはまっていく恐怖。そして一旦他人を疑い出すと止まらなくなってしまう恐怖。最後の最後まで誰が信用できるかわからない、梅雨時の鬱陶しさを吹き飛ばすスリリングなドラマをお届けします」と予告している。