桜が咲き、保育園・幼稚園への入園を迎えるこの季節。我が子が新しい環境になじめるか心配するパパママにとって、朝の登園前の「行きたくない」の一言はショックが大きいもの。とくに共働き家庭にとっては、出勤時間が迫る中いかに子どもにスムーズに登園してもらうかは大きな課題となってくる。

  • 朝「登園したくない」と言われたらどうする? 励ます、ごまかす、強行突破

    朝、「保育園行きたくない」と言われたらどうする?

そこで今回、子どもを保育園・幼稚園に通わせたことがあるマイナビニュース会員の女性232名にアンケートを実施。子どもが登園したがらない時の対処法について聞いてみた。

60%が経験あり

まず、朝、子どもに「登園したくない」と言われたことがあるかという質問については、59.9%が「ある」と回答。

  • 朝「登園したくない」と言われたらどうする? 励ます、ごまかす、強行突破

    朝、お子さんに「登園したくない」と言われたことはありますか?

6割のママが子どもの「登園拒否」を経験したことがあるという。では、そんな時どのように対処したのだろうか。

励まして説得

「園での楽しいことややりたいことを一緒に話して、行きたくなるようにもっていった」(東京都/48歳)
「理由をきちんと聞いて、ママもお仕事頑張ってくるね! とお互い励まして登園させました」(千葉県/36歳)
「ママも同じ気持ちでいること、幼稚園の良さを伝えること、家に帰ったら抱きしめることなどを話して聞かせた」(三重県/39歳)
「ぎゅっと抱きしめて落ち着いたら行きました」(愛知県/39歳)
「教室までママが一緒に行くからね~ママが直接先生にお願いするからね~となだめた」(兵庫県/41歳)
「なぜ登園したくないかを聞いて、不安要素を取り除いてあげる」(大阪府/37歳)

回答に多かったのは、まずは落ち着いて子どもの話を聞くという対処法。子ども自身もなぜ登園したくないのか、説明できないことも多い。ママが落ち着いて、保育園・幼稚園の楽しさを話すなど不安を取り除いてあげれば、子どもも落ち着いて納得してくれるかも。

ご褒美を用意

「帰ってきてから子どもが喜ぶようなご褒美を用意した。公園に行くとか、週末子どもの好きなところに行くとか、晩御飯のリクエストにこたえるとか」(愛知県/37歳)
「好物を作ってあげると約束。頑張ったシールを貼ってあげた」(愛知県/33歳)
「きっと楽しいから頑張って行ってきてね。帰ったらママと好きなところに行こうって言った」(千葉県/45歳)
「ママもお仕事頑張るから一緒に頑張ろう。次のお休みはどこに行って遊ぼうね、など」(鹿児島県/38歳)

仕事終わりにおいしいものを食べに行く予定や、週末の予定のことを考えると、その日の仕事も頑張れるのは大人も同じ。子どもにも帰宅後の楽しみを作って登園してもらうというママも多いようだ。

気を紛らわせる

「毎日違う道を通り、行く前にコンビニでお菓子を食べてテンションをあげてから登園していた」(大阪府/48歳)
「大好きなチョコを一緒に買いに行こうか? と誘って外出する。歩き出して機嫌が良くなった頃に遠回りして登園する」(東京都/39歳)
「わかったわかった、じゃあおうちのカギ閉めるのお願いしようかな、と言ってカギをチャラチャラ見せたら、はい、と言ってカギを閉めてそのまま保育園に向かった」(埼玉県/44歳)
「先に公園などで遊んで気を紛らせてつれていった」(滋賀県/44歳)
「とりあえず着替えて門の前まで連れていく。それから先生と話したりしながら泣きつつなかに少しずつ入る……の繰り返しです」(東京都/39歳)

子どもの気分は変わりやすい。遠回りしたり、ほかの話をしたりしているうちに、登園したくなかったことを忘れてすんなり登園してくれるという声も。いざという時の必殺技を考えておくといいかも。

強行突破

「無理やり連れて行くしかないので、私も泣く泣く連れて行く」(愛知県/47歳)
「それでも私には仕事があるので、連れて行きました」(石川県/44歳)
「無理やり連れて行った」(愛知県/40歳)
「仕事に行かないといけなかったのて、泣かせても無理やり保育園に預けていた」(沖縄県/47歳)

とくに共働き家庭の場合、悠長に話して聞かせている時間がないこともあるし、まだ言葉がわからない乳幼児は説得のしようがない。そんな時は無理やり連れていくしかないという意見も多数あがった。しかし案外、登園して友達やおもちゃを見ればケロッと機嫌が良くなることも多いので、先生に様子を聞いてみよう。

その他

「家に一人でいると怖い人が来たとき誰も守ってくれないけど、保育園には先生がいて守ってくれると言い聞かせた」(愛知県/37歳)
「ついて行ってしばらく部屋の後ろで参観させてもらった」(兵庫県/48歳)
「幼稚園バスの停留所に行く前にお友達の家に行って誘ってから行くようにした」(大阪府/44歳)
「いつも一緒に遊んでいるぬいぐるみさんも幼稚園に通っているんだよ、と言ったら登園する気になりました」(東京都/43歳)
「じゃあ幼稚園やめようかと聞いてみた。嫌だと答えたので、じゃあ頑張ろうと応援した」(大阪府/34歳)
「通園バスを嫌がったので、バスには乗せず自転車で送った」(神奈川県/48歳)

ぬいぐるみが幼稚園に行くと聞いて、「じゃあ自分も行こう」と決心できたところを想像すると、とてもほほえましい。

時間がない朝、ぐずる子どもを説得したり無理やり連れて行ったりするのは、親子ともに疲弊するもの。しかし、体調不良や友達とのケンカなど、そこには理由がある場合もあるので、帰宅してからでも一度子どもとゆっくりと話す時間をもってみることも大切かもしれない。