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【この記事のエキスパート】
収納スタイリスト・整理収納アドバイザー・生き方スタイリスト:吉川 永里子
2008年より収納スタイリストとして活動を開始。片づけられない女だった過去の経験を活かし、「片づけはストレスフリー生きる近道」をモットーに、ざっくばらんに整理収納について説く。
働く女性・妻・母の目線で行うライフスタイル提案が好評で、個人宅でのアドバイスから、メディア出演・講演など、テンポのいい分かりやすい言葉で女性の暮らしを全力サポート。
これまでに10000人以上に片づけをレクチャー。
また、これらの経験をいかし、オリジナル手帳「わたしの暮らし整理手帳」の出版・制作に携わる。
プライベートでは、ステップファミリーとなり、賃貸住宅に夫と4人の息子達と暮らす。
著書『なかなか捨てられない人ための鬼速片づけ』『ズボラさんのための片づけ大事典』など多数。
家や庭の掃除に便利なほうきちりとりセット。屋内や玄関向きのものから屋外用まで種類はさまざま。ここでは、ほうきちりとりセットの選び方とおすすめをご紹介します。使いやすい自立タイプやおしゃれでかわいいミニタイプなどを厳選しました。無印良品など人気メーカーの商品も!
掃除機にはない魅力がある!
昔ながらの掃除道具「ほうき」が人気な理由
「今どき、ほうきとちりとりって必要?」と思う方もいるかもしれませんが、掃除機にはないメリットが多くあります。シーンや場所によって掃除機とうまく使い分けることで、お掃除上手になれますよ!
▼「ほうき」のメリット
・電気代がゼロで家計にやさしい
・ゴミやホコリが部屋に広がりにくい
・排気がでない
・騒音がでない
・いつでも手軽に掃除
ポイントをおさえよう!
ほうきちりとりセットの選び方
ほうき&ちりとりセットを選ぶときのポイントを紹介します。
収納スタイリスト・整理収納アドバイザーの吉川 永里子さんのアドバイスをもとに、ほうきちりとりセットの選び方を紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】タイプ
【2】ほうきの素材
【3】ちりとりの素材や機能
【4】デザイン
【5】機能
【6】耐久性
上記のポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うほうきちりとりセットを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途に合わせてタイプを選ぶ
ほうきやちりとりにはいろいろなサイズのものがあります。選ぶときは、用途に合わせることがポイント。用途別にタイプをご紹介します。
長柄タイプ|たったまま楽に掃除できる
ほうきの柄が長い長柄タイプの特徴は、立ったままで掃除ができることです。腰をかがめないで作業ができるので疲れにくく、長い時間の作業に向いています。
庭や玄関先などの掃除は長時間になることが多いので、短いものより長柄タイプのほうが使い勝手がよいです。とくに腰痛など腰にトラブルを抱えている人には適しています。
短柄タイプ|狭い場所で使えて収納しやすい
短柄タイプは柄が短くてコンパクトなものです。このタイプの特徴は狭い場所でもはきやすくて、収納場所にも困らないこと。柄が短いので複雑な形状のスペースなどの清掃に向いています。
ただし腰をかがめて作業することになるため、長時間の掃除に向いていません。無理して長く作業を続けると腰を痛めることも。背の低い人におすすめの商品です。
ハンディタイプ(手ぼうき)|卓上の掃除に便利
ハンディタイプは短柄タイプよりもさらにコンパクトです。テーブルなどの卓上や棚の上など限られたスポット的な場所の掃除に向いています。握る部分だけが柄になっているので持ちやすく、軽量なのが特徴です。
長柄や短柄タイプとは別にハンディタイプをひとつ用意しておくと、気づいたときに気軽に掃除できるので重宝します。
【2】使う場所にあわせてほうきの素材を選ぶ
【エキスパートのコメント】
ほうきもちりとりも、さまざまな素材で作られています。
外用で使うのであれば金属のちりとり・化学繊維や硬い素材のほうき、家のなかで使うのであればシュロや草・毛でできているほうきが優しく使えます。
ほうき草|たたみ・カーペットに
たたみやじゅうたんの取りにくいゴミを掃き出すなら、穂先が細くてしなやかな「ホウキモロコシ」という草や、棕櫚(シュロ)が適しています。
穂先にコシがあってやわらかなので、やさしくなでるだけでも、ホコリなどをきれいに掃けるのが特徴です。すき間のゴミなどにも使えるので、和室があるならひとつは用意しておきたいところ。
シュロ|フローリング・家具の上など
テーブルや棚の上、フローリングやテーブル、棚の上などの掃除に使うなら、棕櫚(シュロ)を素材にしたほうきが適しています。
シュロはしなやかでコシがあるだけではなく、耐久性にもすぐれているという特徴もあります。フローリングにやさしい掃除をしたいときのためにも、シュロで造られているほうきがひとつあると便利でしょう。
葉脈・竹|落ち葉が散らばった庭に
ヤシの葉脈や竹などを使用した硬くコシのあるほうきは、庭掃除に適しています。散らばった枯れ葉や小石などをかき集めることができます。
ボリュームのある見た目と昔ながらのレトロな風合いも人気があります。
黒シダ|玄関・ベランダ・庭に
玄関掃除やベランダの掃除に使うなら、やわらかくてコシがある黒シダを素材に使ったほうきがおすすめです。
黒シダが使われているほうきは繊維がこまかいので密度が高く、砂ボコリなどのこまかいゴミもかき集めることができます。なお、玄関前の大きなゴミなどには、コシが強めの赤シダが使われているほうきを選んでみてください。
化学繊維|場所を選ばず使える!
掃除をする場所を問わず気軽に使えるほうきを探しているという方は、ポリプロピレンやナイロンのような化学繊維が使われているほうきを選びましょう。
このタイプのほうきは強度があるだけではなく、価格もリーズナブルなものが多いので経済的にも助かります。種類も豊富なので、好みのほうきとちりとりのセットが見つかるはずです。
【3】使う場所に合わせてちりとりの素材や機能を選ぶ
ほうきの素材はもちろん、ちりとりの素材もチェックしたいポイントです。例えば、冬場に部屋の掃除をする時に金属製のものだと静電気が発生して細かいホコリが集めづらくなります。そんな時は、木製のちりとりがおすすめ。
さらに、ラバーが掃き出し口に付いているタイプだと、フローリングなどの床に密着して細かいちりも漏れずにかき集めることが出来ます。ラバーによって床が傷つきにくいのも嬉しいポイント。
一方、庭やベランダの掃除で使うなら、雨などで濡れることも考慮して錆びにくく耐久性が高い素材を選ぶのがおすすめです。ポリプロピレン製やスチール製のものをちりとりをチェックしてみましょう。
大量のごみを集めたい場合は、ちりとり自体に段差が付いたものがおすすめです。ゴミが外に出てしまうのを防げます。
【4】収納場所に合わせてデザインを選ぶ
【エキスパートのコメント】
インテリアの邪魔をしないおしゃれなビジュアルのほうきとちりとりセットなら、部屋のすぐ取れる場所に置きっ放しにして置いても気になりません。
すぐに取り出せるところに置いてあれば、思い立ったときに掃除をすることができて、お部屋をきれいなまま保てます。
よく使う道具なので、見た目も好みのものを選べば楽しく掃除ができます。かわいいデザインなら、子どもも積極的にお手伝いしてくれるかもしれませんね。
【5】固定・自立できるタイプが便利!
ほうきとちりとりがセットになっている商品を選ぶときは、ちりとりの溝やホルダーにほうきを固定できるか、ちりとりが自立できるかどうかもポイントです。タイプ別に説明します。
▼固定タイプ
まとめて保管できて使いやすい。固定タイプを選ぶなら、ほうきの先端が床面につかないように固定できるものを選んでください。ほうきの穂先を浮かせれば傷みを防げます。
▼自立タイプ
とくに玄関先や庭など広い場所を掃除する時に便利。自立タイプは収納するときも置くだけなので、かんたん。作業をはじめるときも持ち出しやすいです。
整理収納アドバイザーからのワンポイントアドバイス
【エキスパートのコメント】
使っていないときに、倒れたり転がったりするようなほうきとちりとりでは困りますね。収納方法は購入前にしっかり確認しましょう!
また玄関やベランダなど、使う場所の近くに置いておけるくらいのサイズを選ぶのが賢いでしょう。
【6】耐久性も確認して長く愛用しよう
ほうきとちりとりをセットで購入しても、どちらかが壊れてしまうと、新たにセットで買い直さなければいけなくなってしまいます。セットで長く愛用するためにも、商品の耐久性はしっかりとチェックしておきたいところです。
価格に注目することも大切ですが、値段が少し高くても丈夫なものを選ぶと、長く使えるアイテムに出会えるかもしれません。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)