広島電鉄はこのほど、広島市が2014年9月に策定した「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」にもとづき、2025年春の供用開始をめざし、駅前大橋ルートおよび循環ルートを整備すると発表した。

  • 駅前大橋ルート

駅前大橋ルートは稲荷町交差点から駅前大橋を経由するルートとなる。広島駅南口広場への現行ルートは、広島駅と八丁堀・紙屋町地区との間が迂回ルートとなるため所要時間が長くなっており、駅前大橋ルートを整備することで定時性や速達性の向上を図る。

循環ルートは駅前大橋ルートの整備に合わせ、新たに導入するルートとなる。八丁堀・紙屋町における商業・業務施設、南区の大型商業施設や現代美術館、平和記念公園などの施設を環状で結ぶことで、利用者の利便性向上を図るとともに、さらなる都心のにぎわい創出や回遊性の向上を促すとしている。

  • 循環ルート

なお、路線を新設する場合は国から特許を受ける必要があり、現在は特許申請書の作成を進め、4月上旬に申請する予定とのこと。特許は開業以来の申請となる。着手までのスケジュールは、2019年4月上旬に特許申請書を提出し、2019年11月頃に工事施行認可申請書を提出。2020年度に工事着手を予定している。