箱根登山鉄道は吊掛けモーター方式を備えた同社最後の車両である100形「103-107編成」の引退イベントを実施すると発表した。箱根湯本~強羅間の開業100周年を記念した「箱根湯本-強羅間開業100周年キャンペーン」期間中に行われる。

  • 箱根登山鉄道100形「103-107編成」が引退へ

同社の100形「103-107編成」は、小型車両を使用する鉄道などで使用される吊掛けモーター方式を採用した同社最後の車両。吊掛けモーター方式では、振動する際に独特の駆動音が鳴ることも特徴となっている。「103-107編成」は7月で営業運転が終了するため、引退にあたってイベントの実施等を予定している。

箱根湯本~強羅間は国内有数の山岳路線として知られ、山岳鉄道の本場であるスイスのベルニナ(現・レーティッシュ)鉄道の技術を模範にして、1919(大正8)年6月1日に開業。今年で100周年を迎えるにあたり、地域住民や利用客への感謝の気持ちを込め、6月1日から「箱根湯本-強羅間開業100周年キャンペーン」を開催。期間は2020年3月31日までを予定している。

「箱根湯本-強羅間開業100周年キャンペーン」では、「天下の険」と呼ばれる箱根でスイッチバックを3回行いつつ、上り下りする登山電車の特徴をリボンで表現したロゴマークを制定。「103-107編成」引退イベントも含めたキャンペーンの詳細情報は決定し次第、同社ホームページなどで告知される。