マンダムは3月29日、「就活における『第0印象』」の調査結果を発表した。調査は3月16日~17日、企業の新卒採用担当者442名、就活生212名(男性108名、女性104名)、社会人1~3年目の若手社員223名(男性112名、女性111名)を対象にインターネットで行われた。

  • 新卒採用担当者の「第0印象」に対する考え

    新卒採用担当者の「第0印象」に対する考え

同調査では、SNSやエントリーシートなどの写真や動画によって、実際に対面する前に他人から持たれる印象を「第0印象」と定義した。

はじめに、新卒採用担当者に「第0印象」について聞いたところ、80.7%が「第0印象は第1印象に影響する」、73.5%が「第0印象が良いと第1印象も良い」、63.4%が「第0印象が悪いと第1印象も悪い」と考えており、第0印象によって第1印象の評価が左右されていることが明らかに。さらに、51.6%が「第0印象が悪いと第1印象で挽回するのは難しい」と答えていることから、第0印象でネガティブなイメージがついてしまうと、その後もそれを引きずられてしまう可能性が大きいことがわかった。

  • 証明写真の印象が大事だと思う理由

    証明写真の印象が大事だと思う理由

そこで、エントリーシートや履歴書の写真の印象について聞いてみると、新卒採用担当者の半数近くが「エントリーシートや履歴書の写真で自社に合うかどうかわかる」(46.2%)、8割近くが「直接会う前の証明写真の印象は大事だと思う」(78.3%)と回答。証明写真の印象が大事だとする理由については、「採用において見た目も重要な要素」(56.4%)、「写真からその人の清潔感がわかる」(51.4%)、「写真からある程度、その人の人柄がわかる」(43.6%)などがあがった。

  • 第0印象と第1印象のギャップ

    第0印象と第1印象のギャップ

次に、第0印象と第1印象のギャップについて調査した。その結果、新卒採用担当者の7割超が、「第0印象は良いが、第1印象が悪い人は好感が持てない(あまり51.4%+全く21.9%)」と嫌悪感を示したほか、8割近くが「直接会う前の写真が加工されていると、エントリーシートや履歴書の内容も脚色されていると思う」(やや50.0%+とても26.7%)と答えていることから、エントリーシートや履歴書での写真の盛り過ぎは逆効果であることが伺えた。

ちなみに、現在就活中の大学生に実際に写真を加工した経験について聞くと、半数が「ある」(50.0%)と回答。特に、「目」(60.4%)や「肌の色、明るさ」(58.5%)、「顔の輪郭」(53.8%)を加工した人が多かったほか、「肌のしわ隠し・にきび隠し」(36.8%)をしている人も見受けられた。

  • 書類選考で評価する第0印象

    書類選考で評価する第0印象

エントリーシートや履歴書の写真のどのような点を評価するか教えてもらったところ、「清潔感」(66.7%)が最も多く、次いで「健康的である」(50.7%)、「知的である」(37.6%)と続いた。

そこで、第0印象で「清潔感」を得るために何に気を付ければいいのかを探ったところ、新卒採用担当者のうち74.0%が「面接相手の就活生の肌をチェックする」と回答。注目するポイントとしては、「ほほ」(52.3%)、「目頭・目じり」(37.9%)、「口まわり」(34.9%)が上位に並んだ。

最後に、社会人1~3年目の若手社員に、就活中の自身のスキンケアの自信度を聞いたところ、内定が1社の人は25.0%と低いのに対し、3社以上の内定をもらった人は55.3%と2倍以上高い結果に。自分のスキンケアに自信を持っている人の方が、内定獲得につながりやすいことがうかがえた。