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【この記事のエキスパート】
唎酒師・国際唎酒師、マーケティングコンサルタント:宇津木 聡子
日本の風土、知恵、歴史が生み出した日本酒の魅力や楽しみ方を、より多くの人に広めるため、訪日外国人へのプライベート日本酒体験、外国人・日本人向け日本酒にまつわるセミナーやイベントの企画を行っている。
外国人のプライベート日本酒体験では、これまでに30か国以上から400人余りをお迎えしている。
日々の生活でも、カンパイは日本酒、スキンケアは日本酒と酒粕で、そして朝晩の甘酒を欠かさない。
日本酒のなかでも本醸造酒は、キレのあるすっきりとした味わいをもちつつ、リーズナブルなものが多いのが特徴。食中酒や晩酌のお供として人気があります。本記事では、唎酒師の宇津木聡子さんにお話をうかがい、本醸造酒の選び方とおすすめの銘柄を紹介していきます!
本醸造酒の選び方
唎酒師の宇津木聡子さんに、本醸造酒を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
本醸造酒の特色を知って選ぶ
【エキスパートのコメント】
本醸造酒とは、精米歩合70%以下(特別本醸造の場合は60%以下の場合あり)で、原材料の米、水、米麹と、使うお米の10%を超えない量の醸造アルコールで作られたお酒のことです。
全般的に控えめな香り、キレのあるすっきりした味わいが特徴です。
幅広い料理と合わせやすく、リーズナブルな価格のものも多いので、いろいろな料理に合わせて楽しめる万能型のお酒がほしいときや、家での晩酌の定番酒としておすすめです。
醸造アルコールについてもチェック
【エキスパートのコメント】
醸造アルコールの添加は、古くは腐敗を防ぐ目的で、または戦時中~戦後の米不足の際に少ない米からなんとか酒を造るための手段として使われてきたという経緯があります。
しかし、現在では多くの蔵元がお酒の品質、味わい、香りを高める目的をもって、その手法を用いています。そのため醸造アルコールを添加する量を少なく抑えたり、醸造アルコールの質にこだわり、米を使って自家製醸造アルコールを作っていたりする蔵元も存在します。
アルコール添加や醸造アルコールに対する蔵元のポリシーを知ることも、美味しい本醸造酒に出会うヒントになります。
本醸造酒と特別本醸造酒の違い
【エキスパートのコメント】
「特別本醸造」とラベルに記載されているお酒があります。この「特別」とは醸造アルコール添加でかつ精米歩合60%以下、または特別な製造方法が用いられているお酒ということです。
精米歩合が60%以下であれば、70%以下である本醸造酒よりさらに雑味の少ないライトな味わいになるため、軽やかなお酒を好む方向けと言えます。
また特別な製造方法には厳密な定義がなく、例としては「熟成」「無濾過原酒」「生酛」のように製造方法に関わるもの、あるいは「有機米使用」「山田錦100%使用」など原料そのものが特別である場合などがあります。
何が特別なのかをチェックして好みのものを選び、個性の違いを味わうのも楽しいでしょう。