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【この記事のエキスパート】
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家:荒井 裕介
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。
アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。
フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。
登山や釣りで使用するヘッドライト。早朝や夜など周りが暗い時に視界を確保するために使います。人気のペツルやジェントスから、高輝度・高ルーメン、軽量タイプ、充電式、高コスパモデルなどが発売されています。この記事ではヘッドライトの選び方とおすすめ商品を紹介します。
ヘッドライトは登山の必需品
登山やキャンプなどのアウトドアに欠かせないヘッドライト。山道を移動するときや、薄暗いテント内で作業するときに活躍します。懐中電灯のように手で持つ必要がなく、両手が自由に使えるのがメリットです。
山の天気は急変しやすいため、日中であっても視界が悪くなることがあります。また、想定より日が落ちるのが早く、あっという間に暗闇に包まれてしまうこともめずらしくありません。事故やケガといったリスクを回避するためにも、ヘッドライトを準備しておきましょう。
山岳写真家に聞いた
登山用ヘッドライトの選び方
それでは、登山用ヘッドライトの基本的な選び方を見ていきましょう。
【1】明るさやLEDの色で選ぶ
【2】光の強さや照射範囲を調節できると便利
【3】「バッテリー式」か「電池式」で選ぶ
【4】防水・防塵性能にも注目しよう
【5】装着感や操作性も重要
【6】用途に合わせて付加機能の確認を
【7】照射範囲と行動時間を考えて選ぶ
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】明るさやLEDの色で選ぶ
ヘッドライトの明るさは「ルーメン」という単位であらわされ、数値が高いほど周囲を明るく照らすことができます。真っ暗な山道と薄暗いテント内では必要な光量が異なるので、使用環境に合わせて選ぶことが大切です。状況に合わせて使い分けるなら、明るさを段階的に調節できるモデルを選ぶのもいいでしょう。
最近ではほとんどのヘッドライトにLEDが使用されており、LEDの色味もさまざまです。
【2】光の強さや照射範囲を調節できると便利
光の強さや照射範囲を調節できる機能を備えたヘッドライトもあります。暗い山道を歩くときは、広範囲を明るく照らすワイドビーム機能があると便利です。先がよく見えるので、道の形状や障害物を早めに察知できるでしょう。
また、一点を強い光で照らすスポットビーム機能があれば、ある1カ所を集中的に確認したい場合に役立ちます。
【3】「バッテリー式」か「電池式」で選ぶ
ヘッドライトの給電方法は、バッテリー式と電池式の2タイプ。バッテリー式と電池式の両方に対応した便利なモデルもあります。
「バッテリー式」はわざわざ電池を購入する必要がなく、充電するだけで使えるのがメリットです。ただし、バッテリー切れに注意しなければならないため、予備のバッテリーやモバイルバッテリーを用意しておくといいでしょう。
「電池式」は、電池の交換だけですぐに使えるのが魅力です。予備の電池をストックしておけば、突然電池が切れてしまっても困りません。また、電池式には、ライト部分に電池を入れる一体型と、電池を入れるケースが別になった分離型があります。
【4】防水・防塵性能にも注目しよう
山の天気は変わりやすいので、出発時は晴れていても、途中で突然の雨や雪に見舞われることもあります。ヘッドライトが濡れることを想定して、防水性に注目するのも大事です。防水性能は「IPX」であらわされ、IPXのあとに続く数字が大きいほど、防水性能が高くなります。
また、防水に加えて防塵性能がある場合は、IPXのXの部分に数字が入ります。たとえば、「IP67」なら、防水性能が7、防塵性能が6ということになります。
【5】装着感や操作性も重要
ヘッドライトを快適に使用するために、装着感や操作性も確認しておきましょう。
ずれにくく安定感のある太めのストラップを選ぶ
動作や振動でずれないヘッドライトを選ぶために、ストラップの形状に注目しましょう。細くて弱いストラップだとかんたんに外れやすいので、太めでフィット感のあるタイプがベターです。
固定力と安定感を重視するなら、頭のまわりだけでなく頭頂部もストラップで固定できるモデルを選ぶといいでしょう。着脱にやや手間がかかるものの、しっかり頭にフィットして思い通りの場所を照らせます。
ボタンの大きさやセンサー機能をチェック
ヘッドライトは手元が見えにくい暗い環境で使うものなので、わかりやすい位置にボタンがあると便利です。グローブをつけたまま操作する場合は、ボタンが大きく押しやすいものを選びましょう。
操作性にこだわるなら、手をかざすだけで電源のオン・オフやモード変更ができるセンサー機能つきのモデルがおすすめです。グローブをつけたままでも手が汚れていても、気にせず操作できます。
【6】用途に合わせて付加機能の確認を
【エキスパートのコメント】
照度調整機能、レッドライト、エマージェンシーシグナル(緊急時連続点滅信号)などヘッドライトには意外と多くの機能がついています。キャンプなどでは照度調節機能だけでもじゅうぶんですが、天体観測や野生動物の観察などにはレッドライト機能はほしいものです。
また、登山での利用時ではエマージェンシーシグナルは必要になります。自身の活動内容に見合った機能を有するヘッドライトを選択することはもちろん、活動内容に合わせた照射時間や充電、交換バッテリーの有無も重要な機能です。長期の行動ではバッテリーの充電のみではなく交換可能か、乾電池を使うタイプをおすすめします。
【7】照射範囲と行動時間を考えて選ぶ
【エキスパートのコメント】
ヘッドライトはアウトドアには欠かせないアイテムです。山中で夜間の行動やテント、山小屋での生活などさまざまですが、装備として取り入れるならば状況に合わせて選びましょう。
富士登山のように着用して登山をする場合は、バッテリーや光量の容量があるものがおすすめです。テントや山小屋のみの利用でれば、最低限手もとや足もとが照らせるものであればじゅうぶんです。
また、充電タイプやバッテリー交換タイプなど充電環境によっても使い分ける必要があります。照射時間と行動時間を考え、自分に合ったものを選ぶようにしてください。