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【この記事のエキスパート】
山岳/アウトドアライター&プロデューサー:高橋 庄太郎
1970年宮城県仙台市出身。高校山岳部で山歩きを始め、早稲田大学卒業後は出版社に勤務。
その後、フリーランスのライターに。著書に『山道具 選び方、使い方』(枻出版社)、『テント泊登山の基本』(山と渓谷社)などがあり、近年はテレビ番組やイベントへの出演も増えている。また、アウトドアメーカー各社とのコラボレーションを行なう自身のブランド「SCREES」を立ち上げ、製品開発にも取り組んでいる。
キャンプや登山、ハイキングなど寒い季節や場所でのアウトドアで重宝するダウン。あたたかいのはもちろん、防水性に優れたり、軽量コンパクトであったりと高機能な商品も豊富です。この記事ではアウトドア用高機能ダウンの選び方とおすすめ商品を紹介します。ユーザーの口コミにも注目です!
最強の防寒性
アウトドア用高機能ダウンの選び方
それでは、アウトドア用高機能ダウンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】ダウンの品質を判断する指標「フィルパワー」を知る
【2】ウェアに使用されているダウンの「量」はじゅうぶんか?
【3】内部の暖気を閉じ込める「表面生地」の性質も大事
【4】高度な加工が施された特殊ダウンにも注目
【5】フードなどの「ディテール」もチェック
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ダウンの品質を判断する指標「フィルパワー」を知る
ダウンの品質を見きわめる指標のひとつが、「フィルパワー(FP)」という単位であらわされる数値です。FPとは「一定の重量を加えて圧縮したダウンが、どれくらいの体積に復元するか」という数値であり、言い方を変えれば「いかに少ない量で、いかに大量の暖気をため込めるか?」ということになります。
街着よりも保温力が期待されるアウトドア用では、700FP以上がひとつの目安になり、なかには1,000FPのダウンも開発されています。ただし、ダウンはかんたんには増産できない天然素材。しかも加工に手間がかかるので、高品質のものは高価になります。FPが高いものほどよい製品が多いですが、価格とのバランスを考えて選びましょう。
【2】ウェアに使用されているダウンの「量」はじゅうぶんか?
FPが高いものは高品質ですが、それだけでよし悪しが決まるわけではありません。たとえば、1,000FPのダウンを100g使ったジャケットよりも、800FPのダウンを150g使ったダウンジャケットのほうが、一般的には保温力が高いものです。FPの数値にばかり目を向けず、使用されているダウンの重量もチェックしましょう。
FPの数値や使用されている重量は保温力を知るうえで大きな目安。ただしそれ以外にも、表面生地や裾(すそ)のデザインなど、ディテールによっても左右されます。
【3】内部の暖気を閉じ込める「表面生地」の性質も大事
いくら高品質のダウンがたくさん使われていても、ダウンを覆う表面の生地の通気力が高すぎると、せっかくの暖気が逃げていきます。風の影響が少ない生地のほうが保温力は高く、なかには完全に風をシャットアウトする素材のものも販売されています。
また、防水性の生地を使用しているものもありますが、防水性ばかりで透湿性がない製品は注意が必要。内部に湿気がたまってしまい、ダウンがつぶれて温かくなくなってしまうからです。
しかし、あらゆる機能性を備えた特殊な生地を使っているものは高価になりがち。どのような表面生地のものを選ぶのかも、予算との相談になるでしょう。
【4】高度な加工が施された特殊ダウンにも注目
ダウンの弱点は、湿ってしまうと羽毛のふくらみが減り、保温力が激減すること。水を含めばボリュームはなくなり、保温力はなくなってしまうのです。そのため、特殊な薬剤を使うことで撥水力を持たせたダウンも登場しています。
撥水力を持ったダウンであれば、雨や溶けた雪などの水分がウェア内部に浸透してきても、ダウンの保温力をあまり低下させずにぬくもりをたもつことが可能。天候を気にせず安心して着用することができます。
【5】フードなどの「ディテール」もチェック
ウェア内の暖気が逃げていくのは、首元、袖、裾といった開口部です。フードがついているものは頭自体が温かいだけではなく、首元から流れ出る暖気を受け止める役割も果たし、保温力の向上に貢献します。
大半のウェアの袖や裾は、伸縮性素材で口の開きを抑えたり、面ファスナーやドローコードで絞れたりするようになっています。ただし、これらが過度になると着心地を損ねるので注意。着用しやすい適度なものを探しましょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)