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【この記事のエキスパート】
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家:荒井 裕介
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。
アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。
フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。
登山などのアウトドアや天体観測をはじめ、屋外での写真撮影や旅行など、正確な方角を知りたい場面で役に立つのが「方位磁石(コンパス)」です。最近はGPSを利用したスマホアプリも充実していますが、もしもの時に1つは持参しておきたいもの。ここでは方位磁石の選び方とおすすめ商品を紹介します。
赤や青など針の目立つ部分が「北」
方位磁石の見方や使い方を解説!
商品の購入を検討する前に、まずは方位磁石の見方をおさらいしておきましょう。
はじめに方位磁石を水平な場所に置きます。方位磁石の文字盤には磁針と呼ばれる針があり、先端には赤や青をはじめ目立つ色が塗られています。この目立つ部分が指す方角が北になります。
北の方角がわかったら、針に色が塗られた部分を文字盤の「北」または「N」に合わせます。北を示す部分が向かって奥を指している場合は、奥が北(N)、右が東(E)、左が西(W)、手前が南(S)ということがわかります。デジタル式の方位磁石でも基本的な見方は変わりません。もっとも目立つ印が指す方角が「北」と覚えておきましょう。
液体式、ドライ式、デジタル式の特徴も解説
方位磁石の選び方
山岳写真家・荒井裕介さんに、方位磁石を選ぶときのポイントを教えてもらいました。選び方のポイントは下記の4つ。
【1】方位磁石の種類で選ぶ
【2】方位磁石の形で選ぶ
【3】視認性の違いで選ぶ
【4】サイズや携帯性で選ぶ
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】方位磁石の種類で選ぶ
方位磁石は、液体式、ドライ式、そしてデジタル式といった種類があります。一口に方位磁石といってもさまざまな種類があり、価格や適している使用シチュエーションが異なります。それぞれの特徴を確認してみましょう。
液体式|針の動きがぶれにくい
液体式の方位磁石は、方位磁石の中がオイルや水で満たされています。中に液体が入っているので、針の動きがぶれにくく安定しているのが特徴です。
ただし、寒冷地などで使用すると、中の液体の粘度が変わったり変質してしまったりすることがあります。液体式の方位磁石は使用可能温度が設定されているので、購入の際は必ずチェックしましょう。
ドライ式|安価で場所を選ばず使える
方位磁石の中が液体で満たされていないものをドライ式と言います。針がピンで支えられており自由に回転するこのタイプは、液体式よりも安く手に入れやすいです。
針がピンで支えられているだけなので、針がぶれやすいということがあるものの、液体がないため、温度に左右されることなく、場所を選ばず使うことができます。
デジタル式|見やすくて高機能
デジタル式の方位磁石は、針やピンなどではなく、方位磁石の中のセンサーによって方位を検知し示してくれるものです。
スマートフォンにもよく機能として搭載されたり、アプリとなったりしています。分かりやすい表示で使いやすいですが、電池切れには要注意です。方位磁石は自然の中で使うことも多いので、長期間連続して使うときは必ず満充電にするか、新しい電池に交換して使うようにしましょう。
【2】方位磁石の形で選ぶ
方位磁石のなかでも、液体式とドライ式については、主に3種類の形があります。用途によってあったものを選びましょう。
シンプルな方位磁石は持ち運びに便利!
まずは、通常のシンプルな形の方位磁石です。精度はそこまで高くありませんが、リーズナブルな価格で手軽に手に入れられるものです。
キーホルダーや首にかけられるものもあり、持ち運びにも便利です。ただし、登山など遭難の備えに持っていく場合は、後述するベースプレートコンパスや連座ティックコンパスを選びましょう。
登山などアウトドアには「ベースレートコンパス」
ベースレートコンパスと呼ばれる方位磁石は、マップ用コンパスともいいますが、地図と合わせて使用することを前提としている方位磁石です。
コンパスは透明で目盛のついた透明なプレートについており、地図を見ながら使用することができます。地図の上で方角を合わせつつ距離まで知ることができるので、登山のときなどは大変便利です。
目標の方角を正確に測りたいなら「レンザティックコンパス」
レンザティックコンパスとは、拡大レンズと蓋がついている方位磁石で、もともと軍用に作られたものです。蓋に窓がついており、そこから目標を見ることで、目標の方角を正確に測ることができます。
現在はアウトドアで使うことが多く、若干の慣れが必要なものの、山道で迷ったときに、自分の位置を正確に把握することができる高い性能を持っています。
【3】視認性の違いで選ぶ
方位磁石を選ぶ際に重要なポイントは視認性です。方位磁石には内蔵センサーで方位を示すデジタルのものと、磁石の部分がオイルで満たされたオイルフローティングのものがあり、それぞれにメリットがあります。
デジタルは暗闇でバックライトが使えるモデルがあること、オイルフローティングは磁石のブレを抑えられるため方位を読み取りやすいのと、バッテリーを気にせず使えるのがメリットです。そのため使用頻度や目的に応じて選択しましょう。
▼デジタル式&液体式(オイル式)の注意点
デジタル式は、とにかく電池切れに備えることです。充電機器や予備電池を携行するのは必須といえます。また液体式は、外気温によってはオイルの粘性に変化が生じ、正しく方向を指し示すことができなくなります。必ず対応する温度耐を確認するようにしましょう。
【4】サイズや携帯性で選ぶ
即座に取り出せる、見えやすいところに装着できるといった携帯性も使い勝手を決めるポイントです。リストタイプや腕時計に装着可能なクリップタイプのものを選択すれば、高い携帯性を発揮できるでしょう。
また、方位磁石以外に高度計や気圧計がついたものであれば、方位磁石以外のツールが必要なときにも活用できるのでおすすめです。こういったタイプはデジタルのものが主流ですので、コンパスの狂いもなく安心して使用できるメリットがあります。その反面、サイズは大きくなりがち。純粋な携帯性でいえば、オイルフローティングのコンパクトなものに軍配が上がります。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)