イーディアスは4月1日、2019年3月卒業予定の大学生を対象とした「内定先企業の退職予定時期」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2019年3月7~14日、有効回答は487人。
「内定先企業を辞めよう」と想定している時期を聞くと、「辞めることを検討していない」が60.8%と最も多く、次いで「辞めようと思うが、具体的な時期は分からない」が14.8%。一方、「半年~1年未満」「1年~3年未満」など具体的な時期を想定している学生は約4人に1人にあたる24.4%に上り、入社3年以内の平均離職率31.8%(厚生労働省「新規学卒者の離職状況」2018年発表)に近い数値となった。
辞める意向がある学生に、現時点で「内定先企業を辞めたい」と思う理由を質問すると、「キャリアアップしたいから」が23.6%で最多。以下、「理想とのギャップ」が15.7%、「残業、休日出勤が多い」が14.7%と続いた。
キャリアアップしたいから」と答えた理由を見ると、「元々第一志望の会社ではない」「いろいろ挑戦したいから」などがあり、同調査では「近年では転職することが当たり前だという認識が広がっており、新卒として入社する企業に対して『あくまで1社目』という意識が強いのかもしれない」と推測している。
「3年以上在籍したい」と思う会社の条件は、「良好な人間関係」が49.3%、「休日が多い、休暇が取りやすい」が33.9%、「待遇や福利厚生に満足できる」が30.0%の順となり、職場環境や待遇に関する項目が上位を占めた。