小田急電鉄は1日、参宮橋駅改良事業が東京都による「にぎわい施設で目立つ多摩産材推進事業」の支援に認定され、同事業の一部を補助により実施するとともに、この認定により同事業への多摩産材の使用が決定したと発表した。

  • 参宮橋駅改札口(イメージ)

参宮橋駅では2020年9月の完成に向け、駅舎建替え工事を含めた駅改良事業に着手している。「木と緑に溶け込む『杜』の玄関口」をコンセプトに、駅周辺の環境との共生を図りつつ、木のあたたかみを感じることができ、地域住民や利用者に愛され、親しまれる駅をめざしている。

今回、使用が決定した多摩産材は、多くの利用者が往来する改札口周辺を中心に、天井面の格子型ルーバー、ホーム上家柱面の駅名サイン表示板を兼ねた仕上げ材として、駅の目立つ場所に使われる。使用木材の一部に「東京の木 多摩産材」と表示することで、素材の魅力を利用者に伝えるとのこと。

  • 参宮橋駅ホーム(イメージ)

工事中には仮囲いをキャンバスに見立て、多摩の森林の「木」をモチーフとした装飾を行う。工事のお知らせ看板は木製板面に印刷して案内するなど、工事に対する安心感や完成への期待につながるツールとして活用予定。工事完成後に向けて木製ピクトサインをトイレ等に設置するなど、多摩産材の積極的な使用を検討していくという。