日本ランニング協会と伊藤園が3月31日、共催で「健康にいい汗かこう! スーパーかけっこアタック Supported by 健康ミネラル麦茶」を東京・渋谷にて開催した。
ゲストに箱根駅伝区間記録保持者で2020年東京オリンピック男子マラソン選考会への出場権を獲得した「三代目山の神」こと神野大地選手を招待。神野選手は70人の子どもたちとともにかけっこを楽しんだ。
「かけっこアタック」とは、プロの指導による子ども向けのかけっこ教室で、「スーパーかけっこアタック」はスペシャルゲストを招き、子どもたちに走る楽しさを伝えて夢や希望を与えるべく開催しているイベント。今回は2012年まで陸上選手として活躍し、200mハードルで当時のアジア最高記録、日本最高記録を樹立した経験もある秋本真吾氏を講師に、かけっこのコツを小学生たちにレクチャーした。
また、イベントではスポーツ時における水分・ミネラル補給の大切さについても伝えられ、水分とともにミネラルも補給できる「健康ミネラル麦茶」が子どもたちをはじめ観覧の保護者などにも配布された。
ゲストの神野選手は、子どもたちと一緒に準備運動からイベントに参加。足上げの準備体操では、スタート時の姿勢が良くなるように「足を下ろしたときに重心が後ろにいかないように気をつけて」とアドバイス。秋本氏も「走るときの手はグーでもパーでもOK。力が入らないようにすることが大事」など、細かいところもレクチャーした。
神野選手は「子どもたちのバネがうらやましい」とこぼす場面もあり、「足の着地がちゃんとつま先でできている。小さい頃にこれができているとすごくいい」と子どもたちをほめていた。
練習後のトークイベントでは、子どもたちから神野選手への質問コーナーが設けられた。「小さい頃から速く走れていましたか?」と尋ねられた神野選手は、「ぜんぜん速くなかった。50m走も8秒5くらい。でも走ることは好きで、『次はもう少し速く』と小さな目標を積み重ねて速くなれたと思います」と、努力の積み重ねで記録を伸ばしてきたことを語った。「中学の卒業アルバムには『箱根駅伝に出場する』と書いていた。少しずつでも、継続すれば夢に近づける」と自身の経験を交え、子どもたちにエールを送った。
半歩先の小さな目標を積み重ねるスタイルは現在も続けており、青山学院大学在籍時から続けている目標シートは「現在も続けています。壁に貼りはしていないけど(笑)、シートはリビングに置いてあります」と明かした。
神野選手は4月5日から約1カ月にわたりエチオピアでの合宿に臨む。そこでさらなる力をつけ、2020年東京オリンピック男子マラソン選考会で五輪への切符を手にすることを誓った。
そんな神野選手に、子どもたちからのメッセージがサプライズでプレゼントされた。メッセージを受け止めた神野選手は「(子どもたちが)キラキラした気持ちを思い出させてくれた」と笑顔を輝かせた。イベント終了後、記念撮影をした神野選手らは笑顔とハイタッチで子どもたちを見送った。