エン・ジャパンはこのほど、「女性管理職採用の実態」に関する調査結果を明らかにした。同調査は3月6日~18日、転職サイト『ミドルの転職』を利用する転職コンサルタント118名を対象にインターネットで実施したもの。

  • 女性管理職の採用が増えている理由

    女性管理職の採用が増えている理由

女性管理職の採用は増えているか尋ねたところ、39%が「増えている」と回答した。

女性管理職の採用が増えている理由について聞くと、「多様な人材を迎え入れ競争や活性化を促すため(ダイバーシティ・マネジメント) 」(46%)が最も多く、「"2020年30%"を意識した採用が増えているため」「女性社員の増加に伴いニーズが向上しているため」(各35%)が続いた。

女性管理職の採用が多い企業の特徴を聞いたところ、企業タイプのトップは「外資系企業」(63%)だった。「性別関係なく評価するため。女性の方が優秀と認識している企業もある」「外資系企業は、本国でも女性管理職の登用をしており、女性を管理職にすることに抵抗がないため」という声があがっている。

女性管理職の採用が多い業種について聞くと、「流通・小売・サービス」(43%)が最も多かった。2位は「IT・インターネット」(37%)、3位は「メーカー」(24%)となっている。

流通・小売・サービス業界が女性管理職を多く採用する理由については、「流通・小売・サービス業界は女性の社員が多く、必然的に女性を管理職に登用していく必要がある」「女性ならではのきめ細やかな気づきが重宝され、昇進するパターンが多く見受けられる」などが挙げられた。

  • 女性管理職の採用を行なうことが多い「業種」は何ですか?

    女性管理職の採用を行なうことが多い「業種」は何ですか?

女性管理職の採用で、特に需要が高い年齢層について聞くと、最も多いのは「40代前半(40才~44才)」(70%)だった。「係長から課長クラスの募集が多いため」「50歳前後の女性管理職は社内登用が多く、外部採用においては、それよりも少し下回る年齢の採用が多い」などが理由だった。

企業が女性管理職に期待することは何か聞くと、「女性活躍のロールモデルとなること」(56%)が最も多かった。以下、「女性社員など多様な人材のマネジメント」(50%)、「他とは異なる視点や価値観からのアイデア・意見」(40%)が続いている。

  • 女性管理職の採用において、企業が期待することは何ですか?(複数回答可)

    女性管理職の採用において、企業が期待することは何ですか?(複数回答可)

女性管理職の転職希望者は増えているか聞くと、44%が「増えている」と答えた。

女性管理職の転職理由で多いものを尋ねたところ、「ライフステージの変化に応じて働き方を見直したい」(48%)、「仕事の領域を広げたい」(45%)、「報酬をあげたい」(39%)、「専門スキルや知識を発揮したい」(38%)が多かった。

  • 女性管理職の転職理由で多いものは何ですか?

    女性管理職の転職理由で多いものは何ですか?