ジェーシービーはこのほど、「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査」の結果を明らかにした。同調査は3月8日~11日、全国の20歳~69歳の男女1,000名を対象にインターネットで実施したもの。
新年度(4月から)の目標を聞いたところ、1位は「貯蓄」(38.3%)、2位は「生活費の見直し・節約」(28.4%)、3位は「仕事や家事の効率UP」(21.7%)だった。
昨年1年間の貯蓄額を聞いたところ、最も多かったのは「0円」(39.8%)だった。「1万円~50万円未満」が28.6%、「50万円~100万円未満」が12.7%、「100万円以上」が14.1%で、0円との回答も含めた平均貯蓄増加額は57.2万円だった。
昨年1年間で増やせた貯蓄額を、日頃の買い物などの支払い方法で分けたところ、キャッシュレス派の平均貯蓄増加額は83.2万円、現金派の平均貯蓄増加額は34.2万円だった。キャッシュレス派は現金派の2.4倍の貯蓄額を増やせたという結果になった。
新年度の貯蓄目標額を聞いたところ、「100万円台」(18.3%)が最も多かった。「200万円台~500万円以上」を含めると「100万円以上貯めたい」と回答した人は合計34.6%で、3人に1人が100万円以上貯めようと目標を掲げていることがわかった。
日頃の買い物などの支払い方法で分けたタイプ別にみると、キャッシュレス派の平均貯蓄目標額は325.4万円、現金派の平均貯蓄目標額は178.3万円だった。キャッシュレス派は現金派の1.8倍の貯蓄額を目標としていることがわかった。
新年度に、いくら生活費を削減したいか尋ねると、最も多かったのは「1万円~10万円未満」(29.6%)だった。「10万円~20万円未満」は16.3%、「50万円以上」は9.4%となり、0円との回答も含めた平均削減目標額は18.8万円だった。
生活費削減目標額を日頃の買い物などの支払い方法で分けると、キャッシュレス派の生活費削減目標額の平均は23.2万円となり、現金派の14.2万円より9万円高かった。キャッシュレス派は、貯蓄意識だけではなく、節約意識も高いことがわかった。
新年度に、いくら年収をアップさせたいか聞くと、最も多い回答は「1万円~10万円未満」(19.5%)だった。「10万円~20万円未満」は13.8%、「50万円~100万円未満」は12.5%、「100万円以上」は11.5%で、0円との回答も含めた平均年収アップ目標額は84.2万円となっている。
最近、自分はキャッシュレス化している(現金離れだ・キャッシュレス派だ)と思うか聞いたところ、39.8%が「非常にあてはまる」「ややあてはまる」と回答した。「全くあてはまらない」「あまりあてはまらない」の合計は38.9%で、キャッシュレス派と現金派が拮抗する結果となった。
「完全キャッシュレス化したレストランはアリだと思う」かどうかを聞いたところ、同意率は40.9%、不同意率は30.7%だった。「キャッシュレス決済の普及で、無人営業のコンビニエンスストアが増えると思うか」については、同意率は35.8%、不同意率は29.7%だった。
2020年の五輪開催までに日本のキャッシュレス化をもっと進めるべきだと思うか尋ねたところ、同意率は39.3%、不同意率は23.7%だった。キャッシュレス社会になると、マネー教育のあり方が大きく変わると思うか聞いたところ、同意率は56.3%、不同意率は14.6%だった。
将来は子どもへのお小遣いやお年玉もキャッシュレス化すると思うか尋ねると、同意率は25.1%、不同意率は36.0%となっている。将来は結婚式のご祝儀もキャッシュレス化すると思うかどうか聞いたところ、同意率は20.1%、不同意率は42.0%だった。