ゼネラルリサーチはこのほど、「男性の育児休暇に関する意識調査」の結果を発表した。調査は3月14日~15日、全国の20~40代の有識男女1,057名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、育休を取得できる環境下において、実際に「育児休暇を取得した」男性の割合は24.4%。実際に取得してみて良かったことを聞いたところ、「家庭の大変さが分かった」(39.8%)や「パートナーの仕事が充実した」(29.6%)など、約7割の男性がパートナーに対しての配慮が深まったことが明らかに。一方で女性からは、夫が育休を取得したことで「自分の自由な時間が増えた」(40.9%)、「社会復帰が早い事で、仕事の遅れが少なかった」(18.2%)といった声があがり、夫婦間においてバランスの取れた回答が上位を占めた。
一方、育児休暇を「取得するつもりがなかった」という男性は51.3%。育休取得に前向きではない、必要としていないという意見があるのも事実であることから、取得しなかった理由を聞いたところ、「パートナーが取得するから」(29.2%)、「収入面の懸念があるから」(21.6%)、「仕事が手放せないから」(21.6%)といった理由が上位に。収入面での懸念が拭い去れない現状の中、「男性の育休取得はあった方がいいのか」と質問したところ、「許されるなら取得したい」(57.4%)、「今後積極的に推進したい」(28.5%)という意見が多く、「男性に育休はなくてもいい」という意見は14.1%にとどまった。
また、取得がある方がいい理由としては「妻の負担を軽くできる」(38.9%)が最も多く、次いで「育児に関わる時間を増やせる」(32.4%)、「父親としての自覚を持ちやすい」(22.5%)と続いた。
最後に、「働き方改革」も迫る今、「男性の育休取得の為に何が必要か」と尋ねたところ、「育児に対する周囲の理解」(53.9%)が最も多く、次いで「国策としての働きかけ」(49.1%)、「会社制度としての確立」(39.9%)と続いた。