俳優・椎名桔平が主演を務める連続ドラマ『神の手』が6月23日からWOWOWでスタートすることが30日、明らかになった。
原作は現役の医師でもある作家・久坂部羊の同名小説。超高齢化社会を迎えた現代の日本に「安楽死」は必要なのか、という、答のなかなか出ない重厚なテーマに、2015年にWOWOWでドラマ化された、同じく久坂部原作のドラマ『破裂』で主役を演じた椎名が再び挑む。
主人公の外科医・白川泰生(椎名)は苦渋の決断で21歳の末期ガン患者を安楽死させた。しかし、この安楽死処置をきっかけに、安楽死法案の成立をめぐって医学界、政界、マスコミ、市民団体を巻き込んだ大騒動が巻き起こる……というストーリー。
白川を演じる椎名は「久坂部先生の作者=医師だからこそのリアリティを存分に感じさせられる物語は演じる役者に覚悟を突きつけてきます。気を引き締めて兼重(淳)監督と共にこの『禁断の医療ドラマ』に挑みたいと思っています」とドラマへの意気込みをコメント。そして「脚本を読んだ時、無意識に目を背けてきた大きな問題にまるで自身が直面したかのような錯覚と驚きに襲われました。医療の限界と人間の尊厳にどう対処していかなければいけないのかを強く、深く、考えさせられます。すぐ先の日本に必ずやってくる『終末期医療はどうあるべきなのか』という社会問題をこの作品を通して一緒に考えてもらえれば」と、この作品に込められた深いメッセージについて語った。監督は兼重淳、脚本は田中洋史、音楽は横山克。
ドラマ『神の手』はWOWOWプライムにて6月23日(22:00~)スタート。全5話(第1話無料放送)。