京都市交通局は29日、地下鉄烏丸線で運行を予定している新型車両9編成のデザインを決めるために実施したデザイン案の投票結果を発表した。
新型車両のデザインについては、「地下鉄烏丸線車両の新造にかかるデザイン懇談会」や市会・市民・利用者から多くの意見が寄せられ、それらの意見をもとに新型車両の外観・内装デザイン各3案を制作。京都市内在住または地下鉄利用者を対象に、デザイン案の投票を3月5~18日に実施した。
投票対象となった外観デザイン案のテーマは、「今の地下鉄車両のイメージを継承しつつ新しさを採り入れたデザイン」「前面の造形に曲面を多用した、より近未来的なイメージのデザイン」「京都市電を思い起こさせるデザイン」の3案。内装デザイン案のテーマは、「華やかで雅なカラーデザイン」「ひかえめで落ち着いたカラーデザイン」「現代的でさわやかなカラーデザイン」の3案とされていた。
これらの案の中から、最も得票数の多かった「前面の造形に曲面を多用した、より近未来的なイメージのデザイン」の外観、「華やかで雅なカラーデザイン」の内装を最終デザインとして決定。京都市交通局は今後、新型車両の製作を進め、2021年度末に1編成目の導入をめざすとしている。