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【この記事のエキスパート】
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家:荒井 裕介
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。
アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。
フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。
マルチツールナイフとは装備が充実した多機能型ナイフのこと。マルチツールナイフはキャンプではもちろんツーリングや登山などさまざまなシーンでも使うことができるので、アウトドアにはぜひ持っておきたい装備のひとつです。ここでは、マルチツールナイフのおすすめ商品と選び方についてご紹介します。
アウトドアシーンにはマストアイテム
多機能ナイフとは
多機能ナイフとは、「マルチツール」や「十徳ナイフ」とも呼ばれ、ナイフやのこぎり、はさみとしても使えるので、ひとつ持っておくとさまざまな使いができる便利なアイテムです。
日常生活はもちろんのこと、キャンプやBBQなどのアウトドアシーンでは大活躍すること間違いなしです。注意点として、正当な理由がなく刃物を持ち歩くことは禁止されているので使用する時のみ持ち歩くようにしましょう。
切れ味は? 使い勝手は?
【動画】ビクトリノックス「スーパーティンカー」使ってみた!
ネット通販の口コミで評価の高いビクトリノックス「スーパーティンカー」を使って、その切れ味や使い勝手を試してみました。ぜひ多機能ナイフ選びの参考にしてみてください。
シーン・サイズ・機能など
マルチツールナイフの選び方
ここからは、山岳写真家・新井裕介さんにお話をうかがい、マルチツールナイフを選ぶときのポイントをご紹介していきます。
使うシチュエーションで選ぶ
マルチツールナイフを選ぶときにはどのようなシチュエーションで使うかがポイント。シチュエーションによって使用する機能が異なります。
たとえばキャンプで使うのなら、ブレードやノコギリ機能が必要です。ガレージで修理などに使うなら、ドライバー系のツールが役立ちます。
マルチツールナイフのなかには、精密な工具まで含まれているもの。いろいろな機能のものがあるので、選ぶときはまず使う場所を考えてください。
あれもこれも盛り込むよりも機能をしぼる
マルチツールナイフの魅力はいろいろなツールが入っていることでしょう。しかし、実際に使用するツールは限られていることが多く、使用しないツールも出てきます。必要なツールを検討せずにみた目の豪華さで選ぶと、宝の持ち腐れになってしまうことも。
初心者の場合は、シンプルに必要なツールがそろっているマルチツールナイフを選んでください。使っているうちに必要な機能がわかってくるので、それから多機能のものを選んでも遅くありません。
【エキスパートのコメント】
マルチツールナイフにはフィッシングに特化したもの、ツーリング、スノーボード、キャンプと目的別にラインナップがあります。もちろんさまざまな用途に使える機能を備えたものもありますが、それぞれのシーンごとに使い分けるのがベストです。
汎用性の高いものは、ナイフの装備されていないマルチツールを別途加えるのもありです。まずはベースとなるナイフ装備のあるものから選びましょう。
マルチツールナイフは小さな工具箱のようなもの
アウトドアで使うナイフには主に次の3つのタイプがあります。今回の多機能ナイフのように、複数の機能が搭載されたもの、料理や薪割りに使用できるものなどがあり、それぞれ特徴がありますので用途で選ぶのがよいでしょう。
シースナイフ
MOSSY OAK 折りたたみナイフ ケース付き
折りたたみができない丈夫なナイフ。包丁の代わりに料理で使うこともできる。
フォールディングナイフ
NedFoss アウトドア ナイフ
折りたたみ式。デザインや素材にこだわったモデルが多い。
マルチツールナイフ
ビクトリノックス(VICTORINOX)『ナイフ エボリューションウッド17 (2.3911.63)』
アウトドアだけでなく普段の生活でも役立つツールが搭載された多機能ナイフ。十徳ナイフとも。
【エキスパートのコメント】
多機能とはいえ、本格的な作業工具には及びませんが、それ1本である程度の作業がこなせる工具箱のようなものです。まさにアウトドアには最適のナイフと言えます。
ナイフには大きく次の3種類があります。使うシーンを考えて選ぶとよいでしょう。
使いやすいサイズで選ぶ
GERBER(ガーバー) サスペンション マルチプライヤー マルチツール 1471
【エキスパートのコメント】
マルチツールナイフは多機能ゆえによくばりになりがちです。そこで扱いやすいサイズを選ぶのもポイントです。手のひらでしっかりと握り込め、力が入る太さであり、手のひらの長さを超えないブレードを有したものがナイフを選ぶうえで重要な条件です。
しかし、マルチツールナイフはメインナイフとして使用することは少なく、ブレードの長さが6cm以下でもじゅうぶん。このサイズを基準に必要な装備を賢く選択していくのが、使いやすいマルチツールを選ぶポイントです。
タイプ別に選ぶ
レザーマンツール LEATHERMAN OHTBK-NM OHT
【エキスパートのコメント】
レザーマンタイプのようにツールがメインになっているものは、ハンドルに力を加えても安定して操作が可能な金属のものが多いです。ビクトリノックスタイプはナイフメインな形状になっており、ナイフの取り回しもいいです。
モータースポーツのクロスカントリーなどをする場合は、レザーマンタイプがあると便利です。ウッドクラフトやキャンプの場合はビクトリノックスタイプに軍配が上がるでしょう。バイクや車、アウトドアギアのメンテナンスなどをするなら、ツール要素のあるタイプを。キャンプや登山釣りをするならナイフメインで選ぶのがおすすめです。
マルチツールでもナイフ持ち運びには細心の注意を
OPINEL(オピネル)『エクスプローラー(41513)』
【エキスパートのコメント】
銃刀法では刃渡り6cm以下のナイフは携帯してもいいとされていますが、目的が明確な場合のみに限られます。例えば小型のキーチェーンに取り付けられるものであっても、目的が明確ではない場合は違反の対象や没収、一時預かりという処置が取られる場合もあります。
刃物の持ち運びには細心の注意を払って管理すべきです。常時持ち歩くのは避けるようにしてください。
山岳写真家のアドバイス
アウトドアの装備は「たし算」ではなく「ひき算」が大事
【エキスパートのコメント】
あれもこれも望んでしまうと使いにくくなってしまうことが多いマルチツールナイフですが、自分のプランに合わせた最低限のチョイスをしていればおおむね使い切ることができます。
アウトドアの装備は、「たし算」ではなく「ひき算」的な考え方をしたほうがいいでしょう。ない機能は、そのツールを工夫して使えるようになることが大切です。一つひとつのツールを使い切ることを前提に選ぶようにすれば、旅や冒険をともにできるツールになるでしょう。