NHKのバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』などで知られる共同テレビの小松純也プロデューサーが、3月31日付で出向元のフジテレビを退社し、フリーとなることが29日、マイナビニュースの取材で分かった。
小松氏は京都大学を卒業後、90年フジテレビに入社し、『ダウンタウンのごっつええ感じ』『笑う犬の生活』『SMAP×SMAP』『平成日本の夜ふけ』『FNS27時間テレビ「さんま・中居の今夜も眠れない」』などを制作。編成部、バラエティ制作センター部長などを歴任した後、15年から共同テレビに出向し、プロデューサーとして『チコちゃんに叱られる!』、『人生最高レストラン』(TBS)、『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』(Amazonプライム・ビデオ)、『JIMMY~アホみたいな本当の話~』(Netflix)などを担当している。現在の担当番組は、4月以降も引き続きプロデューサーを務める予定だ。
小松氏は、退社の理由を「制作者として今後も現場で働いて行くと決め、わがままを申し上げお許しいただいた」と説明。一方で「長きに渡り、私を育て大切にしてくれたフジテレビへの思いもございました。そもそも、共同テレビへの出向も私のわがままを会社が許してくれた結果です」とし、「結果、少しでも私が人の役に立つのは面白いと思うことを考え、世に提案することだけであると思い至り、この運びとなりました」と、退社に至った経緯を明かした。
また、あらためてフジテレビへの思いを熱弁。「フジテレビはハッピーであること、そこに愛があるのか?ということを本当に大切にする会社です。何度そうではないものが、“フジテレビ的ではない”と拒絶されるところを見たことか。心がささくれがちな時代の気分に、それが合っているかどうかはわかりません。しかし、ハッピーを目指さないこと、愛情より合理性を取る賢しさを私は決して正しいと思いません。そんな会社の愛情を常に感じながら私は29年働くことができました。この幸運には感謝しかございません」とコメントしている。