ラッパーのあっこゴリラが28日、東京・EX THEATER ROPPONGIで開催されたライブイベント「Spotify presents Early Noise Special」に出演。「100%AKKOGORILLA」「ゲリラ×向井太一」「グランマ」「余裕」「GRRRLISM」の計5曲を披露した。
世界で2億人以上が利用する音楽ストリーミングサービス・Spotifyが、新たな才能を音楽ファンにいち早く紹介してきた「Early Noise」プログラム。「Spotify presents Early Noise Special」は初の開催となり、プレイリスト「Early Noise」をきっかけに再生回数やリスナー数が急増したアーティストを選出し、あっこゴリラのほか、ビッケブランカ、SIRUP、ドミコ、RIRI、Nulbarich、ReN、Official髭男dismが出演した。
トップバッターとして「100%AKKOGORILLA」をバックに登場したあっこゴリラは、続く「ゲリラ×向井太一」で「元気ですかー! 準備いいですかー!」と呼びかけ、「あれー? そんなもんですかー?」とさらに観客をあおっていく。「グランマ」を歌い終えると、「トップバッターだけどすごくやりやすい!」と満足しながらも、「春は出会いと別れがハンパないし、環境の変化とかもすごいし、実際病むよね? 春病まない?」「この社会で生きる上で、マイナスって出しづらいじゃん?」「この負の感情どうしたらいい? みたいになりがちなんですよ! ジャパン!」とステージ上で本音をさらけ出した。
そして、その思いを重ねた曲が「余裕」であるといい、「実際に私は私で余裕だし、人と比べて自分のことをダメだなんて思わなくていい。自分が選んだ自分が一番最高だから、その合言葉が“余裕”」と熱っぽく語る。一方、5曲を終え、MCのハリー杉山が「グランマ」に感動するあまり「見守ってくれる存在。物理的な死を迎えても精神的に……」と真剣に語りはじめると、「やばいじゃん! すげえ深い話じゃん! 初っ端からこれ大丈夫?」「行き過ぎちゃった。楽屋で話そ!」とツッコミを入れて会場は爆笑。観客を自在に操り、トップの重責を果たした。
終演後、あっこゴリラはツイッターに「spotifyのイベントは本当にお客さんが音楽好きばかりで居心地良い…」「トップバッターなのにすごく盛り上がってくれてありがとうございました!」と投稿し、会場に足を運んだファンからは「『余裕』というのは私にとってただの単語ではなく魔法の言葉になりました」といった反応も。あっこゴリラの思いは、しっかりとファンの心に届いたようだ。