フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、日中共同制作・チャイナストーリー第7弾として『日本で家族を作るということ』を、31日に放送する。
今回番組が追ったのは、1年前に東京・練馬区で暮らし始めた中国人の父を持つ5人家族。中国人の胡(コウ)ブンケさん(37)と日本人の妻・副島春美さん(35)、そして、長男の帥(こうき)君(12)、長女の漫(かなえ)ちゃん(10)、次男の洋(ひろ)君(1)だ。
夫婦は、JR大久保駅のすぐ近くで、マーラータンの店を経営。マーラータンとは、漢方のスパイスを数十種類使ってできたピリ辛スープに、春雨などの麺が入ったヘルシーフードだ。しかし、店の利益はあまり出ておらず、出店した時の借金も残っている。
さらに、新店舗のオープンが2カ月以上遅れ、借金が150万円増えてしまう始末。ブンケさんは毎日、寝ても覚めても、店のことで頭がいっぱいで、焦りばかりが募っていく。
そして妻の春美さんには、もう1つ大きな悩みがあった。それは、この春で中学生になる帥君のこと。帥君は、生まれてからの10年間、ハルビンに暮らす祖父母の家で、漫ちゃんと共に育てられ、1年前に日本に来たばかりであるため、日本語がうまく話せないのだ。
そんな兄妹を日本に戻した理由は、子供の将来を考えたため。しかし、店の経営、次男の子育てが忙しく、母親として何もしてあげられない春美さんの胸は張り裂けそう…。
失った10年間を取り戻そうと、日本で家族作りをする夫婦、そして子供たちの姿を追った今回。ナレーションは、落語家・タレントの月亭方正が担当する。
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