Wrikeはこのほど、日本国内の会社員の働き方とストレス・生産性との関係の調査結果を公表した。調査は2018年11月29日~30日、全国18~64歳の男女1,034名を対象にインターネットで行われた。

  • 働いてみたい国・場所がある人は49.0%に

働き方について、憧れる国や地名があるか尋ねたところ、「働いてみたい国・場所がある」人が49.0%で、約半数が憧れている国があることがわかった。

働き方について、最も憧れる国や地名を理由とともに1つだけ選んでもらったところ、1位「ドイツ」(ドイツ連邦共和国)、2位「ハワイ」(アメリカ合衆国ハワイ州)、3位「フランス」(フランス共和国)、4位 「オーストラリア」(オーストラリア連邦)、5位 「スイス」(スイス連邦)、6位 「イタリア」(イタリア共和国)、7位 「ニューヨーク」(アメリカ合衆国ニューヨーク州)、8位 「イギリス」(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)という結果となった。

選んだ理由は、ドイツでは「何度か訪問したが、仕事がすべてというわけではなく、豊かに生活する上での仕事という感じがして働き方に魅力を感じる」「ホワイトカラーの生産性が高い。ワーキングタイム・アカウント制度がある」「以前テレビで休暇は社員同士交代で数週間取れると聞いた」「経済状況の回復、および労働時間の短さ。どちらも日本と似た環境から改善した点」など合理的・効率的な面に惹かれている様子がうかがえた。

ハワイは、「あくせくしないで人生を楽しんでいるイメージがある」「気候も過ごしやすく温暖で年間を通じて趣味に講じることができそう」など、ゆったり・のんびり・マイペースというイメージに惹かれていることがわかった。

フランスは、「バカンス休暇が年6週間あり、義務となっている」「一人親家庭でも仕事ができる仕組み」「子育てに協力的な会社が多く、女性に働きやすい環境を作っている」「長期休暇のために仕事を頑張るイメージで、仕事のためにプライベートを犠牲にしないのが国民全体での認識」といった、と長期休暇が義務であることや、仕事とプライベートのメリハリがしっかりしているイメージが支持されている。

また、働き方について、憧れる国や地名をすべて選んでもらったところ、1位は「ドイツ」で13.4%、2位「ハワイ」12.2%、3位「フランス」11.6%という結果に。性年代別でみると、27.2%の20代男性が「ドイツ」で働いてみたいと考えていることがわかった。

  • 働き方について憧れる国や地名、1位「ドイツ」、2位「ハワイ」、3位「フランス」に

フレックスタイムまたは在宅勤務の選択肢があればストレスが軽減されるかどうか尋ねたところ、全体の約半数は「そう思う」と回答した。特に20~30代の男女は約6割近くが「そう思う」と回答し、他の年代より多いことがわかった。

  • 約半数が「フレックスタイムや在宅勤務の選択肢がある方が、ストレスが軽減される」

また、在宅勤務のほうが生産性が上がると思うかという質問には「そう思う」という回答は全体の21.9%という結果となった。年代別では、 20~30代の男女は約3割、特に男性20代は45.7%とほかの年代と比べて在宅勤務の方が生産性が上がると感じていることが明らかとなった。

  • 在宅勤務の方が生産性が上がると考える20~30代は約3割

よりストレスの少ない仕事を得るためであれば、給料が下がっても構わないと思いますかと尋ねたところ、全体の16.3%が「あてはまる」と回答した。特に男性20代の約3割は「あてはまる」という結果となった。一方女性20代は「当てはまらない」という回答が64.4%で、男女でストレスと給与の考え方に差があることがわかった。

  • 男性20代の約3割は、よりストレスの少ない仕事を得るためであれば、給料が下がっても構わない