俳優のムロツヨシが、7月クールのテレビ東京系ドラマ24『Iターン』(7月スタート 毎週金曜24:12〜)の主演を務めることが29日、明らかになった。

  • ムロツヨシ

同作は小説家・福澤徹三の同名小説を実写映画化。広告代理店に勤める営業マン・狛江(ムロ)が、左遷で地方の小さな支社に異動を命じられ、ヤクザが行き交う“修羅の街”に単身赴任することになり、対立する二大ヤクザに睨まれ、毎話究極の選択を迫られる。映画監督・内田英治が全話の脚本・監督を務める。

ムロツヨシ コメント

・ドラマ24の主演が決まったときの感想

僕の初めての連続ドラマのレギュラーは、ドラマ24が始まって2作目の『2ndハウス』でした。そこから『Xenos』があって『勇者ヨシヒコ』シリーズがあって、その途中に『アオイホノオ』にも出演させていただいて。いろいろ経験させてもらった場所で、主演として呼んでもらえたことが、歴史がある感じがして嬉しいです。ドラマ24と信頼関係を築いて、やっと今ここで真ん中に立たせてもらうということがありがたいです。

・「I ターン」の脚本を読んだときの感想

まず、原作を先に読んでから、内田監督が書いてくれた脚本を読ませていただきました。映像で説明しづらいところも内田監督らしい演出になっていて、おもしろいなと思いました。ドラマでは、岩切と竜崎というタイプの違うヤクザのバチバチ感や、僕が演じる狛江と岩切と竜崎の妙な三角関係がより濃くなっているなと。僕はこの2人にやられ放題なんですけど、「やられてみようかな」とすんなりと思いこめる脚本だったなと思います。

・狛江という役を演じるにあたって

30代前半の頃は“やられる”役が多かったですが、最近は“やられる”よりも、コメディで人に笑ってもらえる役が多かったので、自分の中に潜んでいるMの心が久々に出てきました。僕自身、SとM両方持っていると思うのですが、今回はMを全面にだしたほうがいいなと思って演じています。あと、監督からは、「サラリーマンは決して楽ではないけど、かわいそうではない」というのを出したいと言われました。役ではありますが、いちサラリーマンとして、そして家族を持った一人の男として、それを背負って演じたいなというのは一番大事にしています。

・撮影現場の雰囲気

内田監督が信頼しているスタッフさんが多く集まっていて、その関係性・雰囲気がとても良いので、安心して入り込んでいます。主演として自分が背負わなきゃと思っていたのですが、監督とスタッフさんに預けて、お芝居に集中していられます。あと、ドラマ24は毎回、スケジュールがきつい(笑)でも、だからこそ一致団結してスタッフさんとの関係も密になっていると思うのでそこは大事にしたいです。

・みどころ・メッセージ

ドラマ24ならではであり、今までのドラマ24を超えるくらいのすごいバランスのキャストが集まっています。僕が憧れていた俳優さん、嫉妬するくらい、いいお芝居をするなぁと思っていた俳優さんたちと、なかなかこういう関係性と役で「会話」ができることはないので、その「会話」を楽しみにしていただきたいです。また、これからどんどんドラマや映画で見ていくであろう俳優さんたちも多く出ていますので、是非そこは注目してほしいと思いますし、脚本・監督に内田英治という監督がやってきてくれましたから、新しい深夜ドラマとして楽しみにしていただけたらなと思います。

監督・内田英治 コメント

え、いいの? 本作のお話をいただいたときの感想である。普段は単館系映画界隈で細々と映画を撮っている私に、ドラマの話である。しかも12話全話の監督脚本をやらせていただけるという。さすがドラマ24。自分で言うのもなんだが、マニアックである。題材はサラリーマンとヤクザの相棒モノ。さすがテレ東、一ミリも時代と融合していないぞ。こんなムチャな企画に勇敢に挑戦するのはムロツヨシさん。撮影をご一緒した今だから言うが、すごく人格者だ。演技も繊細だ。多くの裏方と同じように、瞬時に大好きになってしまった。本作には私からムロさんへの愛情が溢れているはず。作品の雰囲気としては往年の角川映画のような作品を目指しました。映画とテレビの融合する場、ドラマ24だからこそ出来たドラマ、『Iターン』は間違いなく面白くなっております。ほかにも素晴らしい出演者が集まってくれました。どうぞお楽しみに。