社会人の皆さんの多くは、歳を重ねるごとに「ストレス」が増してくる人も多いのではないでしょうか? そんな社会の中では、ストレス解消法の情報で溢れていますが、「泣く」という選択肢を選ぶ人もいます。今回は“感動して泣くこと”を広める「涙活」を行っている感涙療法士の吉田英史氏に、泣ける映画を5本厳選してもらったのでご紹介します。
泣ける映画5選
『涙するまで、生きる』(2015)
1954年、アルジェリア独立戦争を舞台にしたヒューマンドラマ。山で教師をしている元軍人の主人公が殺人の容疑をかけられたアラブ人の移送を命じられ、自分の運命を犠牲にしながらも幾多の危機を乗り越えていく。最後に友情が芽生えていく頃には目頭が熱くなること必至。
「内容もさることながら、日差しの強さや荒涼として乾いた空気などが画面いっぱいに広がり、その美しさも素晴らしい感動作です」
『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)
内気で気の弱い娘と厳しくも温かい母親が、余命宣告を受けたことをきっかけにしていつかやろうと思っていたことをひとつひとつこなしながら、家族の強い絆を結んでいくストーリー。
「『なぜ? 』と思いながら観ていると、あとからそれが必然であることが分かり、母親の深い愛を感じて涙する作品です」
『あなたの旅立ち、綴ります』(2018)
本当は別の夢を持つも実現できずに新聞社で訃報記事を書くライターの女性のもとに、ある裕福な老婦人が自分の訃報記事を死ぬ前に書いてほしいと依頼するところから始まるストーリー。傲慢で嫌われ者の婦人と接するうち、怒ったり笑ったりして変わっていく女性の姿は悩んでいる人、勇気を出せずにいる人には共感と感動の涙を誘うこと間違いなし。
「『よい1日ではなく、意味のある1日を』。この言葉がとても印象に残り、前向きになれる映画です」
『僕のワンダフルライフ』(2017)
子犬のベイリーと少年イーサンが家族として深い絆を結ぶも、やがてイーサンの大学入学をきっかけに離れ離れになりベイリーは亡くなる。大好きだったイーサンにまた会いたい一心で、ベイリーは何度も違う犬に生まれ変わるが……。
「お互いを思いあう犬と人間の絆に温かく優しい涙が溢れる作品です」
『僕と世界の方程式』(2017)
自閉症スペクトラムである主人公ネイサンには天才的な数学の才能があり、ケンブリッジ大学で行われる世界的な数学の大会『数学オリンピック』に出場することになる。
「台湾で行われた合宿先で、自分とは違う世界観を持つ仲間や中国人の女の子と出会い、これまでに感じたことのない自分の感情に戸惑いつつも少しずつ心を開いていくところは、爽やかな涙を誘います。いろんな価値観や多様性を認め、みんなが生きやすい社会になることを願って、この作品をオススメします」
※年号はすべて日本公開年