Huaweiがフランス・パリで発表したスマートフォンのフラグシップモデル「HUAWEI P30」シリーズ。特に上位のP30 Proでは、屈曲光学系を採用して35mm判換算125mmまでの望遠撮影に対応するほか、深度情報を得られるToFカメラ搭載するなど、カメラ機能をさらに充実させました。

本稿では、発表会後に展示されていた実機のタッチ&トライをお届けします。

  • 発表会の会場となったのはパリ・エクスポ ポルト・ド・ヴェルサイユ

HUAWEI P30 Pro

上位モデルのP30 Proは、6.47インチと大型のディスプレイを搭載します。ベゼルを細くし、本体幅は73.4mmまでスリム化。背面は9層のナノオプティカルカラー仕上げで、見る角度によって色が変わります。

  • P30 Proは、上部のインカメラを配置したノッチは幅6.64mmとコンパクト化しています。ちなみに上部にスピーカーはなく、画面から音が出るHUAWEI Acoustic Display Technologyを採用しています。極細ベゼルによって、画面サイズは6.47インチと大型なのに対して、本体幅は73.4mmまでスリム化しました

  • 本体背面。9層のナノオプティカルカラー仕上げによって見る角度によってカラーが変化し、高級感も備えています。こちらのカラーはBreathing Crystal

  • 本体側面。くさび形となっていて側面がより薄くなっているデザインです

  • 本体上部と底部。底部にUSB Type-C端子はあるものの、イヤホン端子はありません

縦に3つ並んだカメラは、上から超広角、広角、望遠という配置です。P30 Proは、4つのカメラ構成ですが残る1つは、深度情報を得られるToFカメラとなっています。

  • カメラは縦に3つ並んでおり、上から超広角、広角(メイン)、望遠です。望遠レンズは屈曲光学系で、本体中心部に向かって配置されています。4つ目のカメラとなるToFカメラは3つのカメラの下、フラッシュの脇にある丸い穴の部分にあります。レンズ銘はLEICA VARIO-SUMMILUX-H 1:1.6-3.4/16-125 ASPH.

  • カメラのUI。従来と大きく変わりはありません。右側のズームボタンをタッチすると1x、5x、10x、広角と切り替わります

  • 画角の変化。10倍に対して50倍のデジタルズームだとここまで寄れます

HUAWEI P30

P30は6.1インチディスプレイを搭載します。P30 Proよりはベゼルが太いのですが、それでも本体の横幅は71.4mmに抑えています。カメラは従来モデルのP20と同様に3基構成となっています。

  • P30は6.1インチディスプレイを搭載。P30 Proよりもわずかにベゼルが太いですが、ディスプレイサイズの関係で横幅は71.4mmに抑えられています

  • 本体背面。ナノオプティカルカラー仕上げはP30 Proと同様。このカラーはAurora

  • 本体側面

  • 本体上部と底部。イヤホン端子を備えています

  • カメラは3つ並んでおり、従来のP20と同様。レンズ銘はLEICA VARIO-SUMMILUX-H 1:1.8-2.4/17-80 ASPH.

  • 背面カラーはP30とP30 Proともに5色ずつ。これはAmber Sunrise

驚異の暗所性能 - カメラを試す

P30 Proを使ってHUAWEI自慢のカメラ機能を試してみました。中でも暗所での撮影能力は抜群で、ほとんどまっくらな撮影コーナーでも明るい写真が撮影できました。

  • メインカメラ(35mm判換算27mm)の画角

  • 望遠カメラ(同125mm)の画角

  • ハイブリッドズームで10倍相当までズームできる

  • デジタルズームの50倍

  • カメラの「その他」にはさまざまなカメラ機能が搭載されていますが、新機能として「デュアルビュー」を搭載しています

  • メインカメラと望遠カメラを使って2つの画角の動画を同時に保存できます

  • 暗所撮影性能のテスト。会場内に設置されたコーナーはほぼ真っ暗

  • 撮影した画像

  • これでISO感度はISO204800。ほとんど真っ暗な環境でもISO409600にはなりません

  • こちらはISO102400。画素混合による合成で、超高感度ながら画質は一定以上をキープしています

アイウェアなどのアクセサリも展示

発表会ではP30シリーズともに、通信機能付きメガネ「SMART EYEWEAR」なども披露されました。右側のツルの部分にマイクやスピーカーを備えます。

  • GENTLE MONSTERと共同開発のアイウェア。7月発売。通常のメガネバージョンとサングラスバージョンがあります

  • ボタン類はなく、IP67相当の防塵防滴性能を備えています。右側のツルに2つのマイクやスピーカー、バッテリーを内蔵しており、指向性のスピーカー、AIノイズリダクションにより、クリアに音が聞こえるとしています。音漏れは最小限とのことです

  • ケースに入れるとNFCを使った充電が行われるそうです