アイドルグループ・V6の井ノ原快彦と女優の上戸彩が、きょう26日に放送されるカンテレ開局60周年特別ドラマ『僕が笑うと』(同局・フジテレビ系、21:30~23:18)の見どころを語った。

  • 上戸彩(左)、井ノ原快彦(右)ら=カンテレ提供

戦時中の大阪を舞台に、5人の孤児を養子として引き取って育てた主人公・鈴木重三郎(井ノ原)と妻・誠子(上戸彩)の大家族の絆を描く同ドラマ。撮影現場について、井ノ原は「現場に子どもがいるっていいなと思いました。子役の子たちがいない場面の撮影でも、この作品に子どもが関わっているんだという温かい空気感が現場にありました」といい、「戦争中を描いたドラマですが、そういったほんわかした一面もきっとあったのだろうと、想像力を駆り立てられながら撮影をしていきました」と振り返った。

重三郎が家族に対して向ける温かな笑顔も印象的だが、「それはもう本当にお安い御用です!(笑)」と、トレードマークの優しい笑顔。「それは、上戸さんや子どもたち、スタッフさんに助けられたからだと思います。支度中や、撮影の合間もとにかくいっぱいお話しして、本当の夫婦、本当の家族のような時間を共有しました。ですから、みんなに“シゲさん(重三郎の愛称)”を作ってもらったという感じです」と、共演者やスタッフに対して感謝の気持ちを述べた。

また、家族について幸せを感じたシーンを聞くと、「野菜を作ったり、四つ葉のクローバーを探しているシーンですね。みんなで『頑張れよ』って声を掛け合っている時って、外からだと幸せに見えないかもしれませんが、そういう時って重三郎自身は『子どもっていいな』って思ったり、心配したりしながら汗を流していると思うんです。だから、案外、こうして忙しい時が一番幸せなんじゃないかと思いました」とのこと。

そして、「この脚本がそのままの意味で伝わってくれたらいいなと思います。なにか作られたものではなく、『最初からあるよね、こういう幸せ』というものを、皆さんに見つけていただけたらと思います。どの時代でも普遍的に通用する物語だと思いますので、ぜひご覧ください」と作品をアピールした。

一方の上戸は「ずっと完成が楽しみでした。涙無しには見られない、台本を読んだ第一印象と変わらず、とても好きな家族のお話で、よりたくさんの方に見ていただきたいと心から思いました」と思い入れがある様子。大家族のシーン以外で印象に残ったシーンについては、「坂井真紀さん演じる光子さんが登場したシーンです。母になった今…あのシーンの坂井真紀さんのお芝居には特にいろいろ感じさせられるものがあり、号泣でした」振り返る。

また、井ノ原をはじめとした鈴木家の笑顔については、「100点満点や!(笑) 」と、劇中の重三郎の話し方をまねて答え、さらに「本当に子供たちの声、表情、発想が毎日いとおしく、沢山助けていただき、楽しかったです!」と回想。

その上で、「家族とは、血のつながりだけではなく、その人自身の心、お互いの想いで成り立っていること。今のこの寂しいニュースが多い世の中で、この『僕が笑うと』は皆さんの心に改めて届けたい家族の意味、家族の形が詰まった素敵なお話にでき上がったと思いました。一夜で終わってしまうことが寂しいほど私の中にも深く刻まれた作品です」と呼びかけている。