東京メトロはこのほど、運転士によるiPadの使用を開始した。ワンマン運転を実施している路線で車内放送などに活用し、サービス向上を図る。
同社は案内サービスの品質向上や外国人への対応強化、社員間の迅速な情報共有などを目的にiPadの導入を段階的に進めており、2010年からサービスマネージャー、2015年から駅社員、2018年から車掌がそれぞれiPadを活用した案内を行っている。
今後はワンマン運転を行う路線の運転士にもiPadを携行させ、案内内容の向上や外国人への案内強化、各種マニュアルなどの電子化を図る。導入路線は丸ノ内線、南北線、副都心線と有楽町線和光市~小竹向原間、千代田線北綾瀬~綾瀬間の3両編成列車とされた。
運転士のiPadには東京メトロアプリや関係鉄道各社のアプリが入っており、運行情報メールなどと合わせ、列車の在線情報やリアルタイムな運行情報がいち早く把握できるしくみに。乗務員が開発した異常時多言語案内アプリも搭載しており、異常発生時に状況を外国語で伝えるときも役立つという。