京都鉄道博物館は23日、「プラレール60周年 SLスチーム号」の走行開幕式を開催した。地元園児も参加するなど、和やかな雰囲気の中で行われた。
タカラトミーが販売する鉄道玩具「プラレール」は今年、発売から60周年を迎える。これを記念し、同社は「すごい!を一緒に」をテーマに、記念商品の発売やイベントなどを実施。このテーマには、「プラレール」を通じて親子のコミュニケーションを育んでほしいとの思いも込められているという。
京都鉄道博物館では、タカラトミーとのコラボレーション企画として、「プラレール60周年 SLスチーム号」を登場させることになった。当日は館内を走る「SLスチーム号」の前に、「プラレール」を模した巨大な青いレールと車止めが登場。「SLスチーム号」を牽引する蒸気機関車C62形2号機が、まるで実物大の「プラレール」に生まれ変わったような印象を受けた。ただし、巨大な青いレールと車止めは、「プラレール60周年 SLスチーム号」の発車前に撤去されている。
走行開幕式にはタカラトミー代表取締役会長の富山幹太郎氏、JR西日本代表取締役社長の来島達夫氏らが出席。富山会長は「プラレール」の歴史に触れ、「鉄道事業者の皆様が築き上げてきた鉄道の歴史、鉄道の文化なくして『プラレール』を語ることはできません」と述べた。来島社長は「『プラレール』を通じて鉄道の歴史、鉄道の夢を多くのこどもたちに与えていただければ」と、鉄道事業者としての「プラレール」への思いを語った。
続いて富山社長ら関係者と京都鉄道博物館のキャラクター「ウメテツ」、「プラレール」の人気キャラクター「てっちゃん」による「SLスチーム号」ヘッドマークの除幕が行われた。また、ゲストとして、京都鉄道博物館の近くにあるアソカ幼稚園の園児が「プラレール」60周年に合わせて制作された公式ソング「みんなのプラレール♪」の曲に合わせて登場。ヘッドマークが取り付けられたC62形をバックに記念撮影が行われた。
「プラレール60周年 SLスチーム号」は3月23日から5月7日まで京都鉄道博物館の館内を走る予定。同館2階の企画展示室では、5月7日まで企画展「おかげさまで60年 まるごとプラレール展」が開催されている。「プラレール」60年の歴史を振り返るとともに、今年で終了する「平成」に発売された商品に焦点を当てるとのことだ。