歌舞伎俳優の中村勘九郎が23日、都内で行われたNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(毎週日曜20:00~)の関連イベント「トークツアーin東京都文京区」に、俳優の生田斗真とともに出席。イベント後の囲み取材で、コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたピエール瀧容疑者の代役を務める三宅弘城について言及した。
主人公・金栗四三役の勘九郎は、三宅について「『新撰組』の時に共演させていただいて、その前からずっとファンだったので、『新撰組』の時に初めてお会いした時に『ファンです、握手してください』と言ったんです」とファンだと告白。「大河でまたご一緒できるというので、楽しみです」と期待を口にした。
また、どこまで収録しているのかと聞かれると、「半分くらいですね。(生田も)オールアップしてしまって、金栗さんパートの人がどんどん減っていっているんですよ」と答え、「でもどんどん新しい人が入ってきて、相乗効果なのかな、みんなが面白い方向に行っています。いままでの『いだてん』の現場の雰囲気とはまた違って、水泳が入ってくるとどうなるか、というのが面白いですね」と語った。
この日のイベントは、文京学院大学本郷キャンパス 仁愛ホールで行われ、応募者4000人から抽選で選ばれた約700人が参加。東京都文京区は、金栗四三が通っていた東京高等師範学校があった場所だ。
勘九郎は「この文京区という地は金栗四三さんにとって青春の地ですし、なんといっても私が生まれ育った場所ですので、すごく感慨深いですね。こういうところでもご縁があるのかというのはうれしい限りです」と喜び、「そこでちょうど今放送しているストックホルムの日本人最初のオリンピアン2人でトークをできたっていうのは、これからの撮影の励みにもなりますし、去年を思い返して、“良い思い出を共有できたな”と改めて思える機会になりました」としみじみと語った。
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