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【この記事のエキスパート】
自転車ライター:浅野 真則
自転車専門誌やウェブサイトなどで活動する自転車専門のライター。
ロードバイクやサイクルパーツ、サイクルアパレル、自転車用デジタルデバイスなどのインプレッション記事、トレーニング系の記事、ロングライドの実走レポートなどを得意とする。
執筆活動の傍ら、Jエリートツアーの選手としてロードレースやタイムトライアル、ヒルクライムなど幅広いレースに参戦。
自転車版の耐久レース・エンデューロも好きでよく出場している。
この記事では、自転車ライターの浅野真則さんのアドバイスをもとに、ビンディングシューズの選び方のポイントとおすすめ商品をご紹介します。ロードバイクシューズとして快適なペダリングに役立つビンディングシューズ。シマノ、レイク、ジロほか人気メーカーの商品もピックアップしています。
幅広やハーフサイズなどの設定があるか、アウトソールの硬さがポイント
ビンディングシューズの選び方を紹介!
ここからはロードバイク用の靴、ビンディングシューズの選び方についてご紹介します。
ビンディングシューズの選び方1
ハーフサイズやワイドサイズなどが選べるか?
【エキスパートのコメント】
足の長さや足の幅が合うサイズを選ぼう
足にフィットするシューズを選ぶことは、ロードバイクで長時間快適に走り続けるためにも、速く走るためにも非常に重要です。
シューズのサイズが合っているかどうかは、足の長さだけでなく、足の幅が合っていることも重要なポイントになります。
長さに関してはハーフサイズを選べるもの、幅に関してはナローサイズやワイドサイズが用意されているものだと、より自分に合うサイズを選びやすいのでおすすめです。
ビンディングシューズの選び方2
アウトソールのかたさは適切か?
【エキスパートのコメント】
アウトソールのかたさにはバリエーションがある
ロードバイクのシューズは、同じメーカーの製品でもアウトソール(靴底)のかたさが何種類かバリエーションが用意されていることがほとんどです。カタログなどを見ると、ソールのかたさが数値化されていることがあります。
総じてレース向けのシューズはソールがかたい傾向にあり、ロングライドにも対応するようなシューズはそれほどかたすぎない傾向にあります(かたすぎないといっても、手で押してかんたんにしなることはありません)。
かたいシューズは力をダイレクトに伝えやすい反面、長時間乗ると疲れやすい傾向にあります。用途に応じたかたさのアウトソールを持つシューズを選びましょう。
ビンディングシューズの選び方3
クロージャーはダイヤル式が便利
【エキスパートのコメント】
靴紐、ベルクロなどさまざまな種類がある
ロードバイクのシューズには、アッパー部分にシューズを足にしっかりフィットさせ、脱げないようにするためのクロージャーという調整機構が搭載されています。
靴紐、ベルクロ、ラチェット式のベルト、ダイヤルでフィット感を調整するタイプがあり、比較的安価なモデルではベルクロやラチェット式のベルト、高価なモデルではダイヤル式を採用しているものが多いです。
おすすめはダイヤル式で、走行中に足がむくんだときなどにもかんたんにフィット感を調整できます。
ベルクロ式や靴紐式はダイヤル式に比べて重量を抑えられるので、上位グレードのレーシングモデルでも軽さを追求するモデルにはあえて採用されるケースがあります。
ビンディングシューズの選び方4
熟成形でフィット感をカスタムできるモデルも
【エキスパートのコメント】
熱成形はショップもしくは自宅で行える
一部のブランドにおける中堅クラス以上のシューズには、熱成形によるフィット感の微調整に対応するモデルもあります。
「サイズはいいんだけど、特定の場所があたって痛い」というケースでは、そのカ所を熱成形で広げることでより快適に履けるシューズになります。
熱成形はショップで有料で行うもののほか、自宅でオーブンを使って成形できるものもあります。
自宅で成形できるシューズの場合、オーブンの出力や時間に指定があるので、シューズを破損しないためにも正しい方法でおこないましょう。
ビンディングシューズの選び方5
ツーリング向きのSPDクリートに対応するモデルも
【エキスパートのコメント】
小さめのクリートなら歩きやすい
歩きやすさを求める人には、ビンディングペダルとシューズをはめて固定する「クリート」も選ぶときの重要なポイント。
ビンディングシューズ用のクリート(シマノの「SPD-SL」など)は大きく、歩くには不向きです。ロードツーリング向けのシューズのなかには、マウンテンバイク用ペダルやツーリング用ペダルに使われる小さめのクリート(シマノの「SPD」など)に対応するモデルがあります。
ツーリング志向の方で、旅先での歩きやすさを重視する人は、そのようなシューズもおすすめです。
GIRO 『RUMBLE VR』:
デザインと履き心地の良さはまるでハイキングシューズのようです。
ビンディングシューズの選び方6
好みのデザインで選ぶ
ビンディングシューズはほかのサイクリングウェアなどとおなじく、デザインもスタイリッシュなものが多いです。また、カラーも白黒から鮮やかな蛍光色、グラデーションがかったものまで幅広くあります。
そのため、ビンディングシューズを選ぶときには機能やサイズを吟味することはもちろんですが、自分好みのデザインやカラーがあるかどうかもしっかりチェックしましょう。
ビンディングシューズの選び方7
重さと耐久性のバランスをチェック!
シューズの重さは同じ種類のシューズでもサイズによって変わります。また、アッパー素材やソール素材になにが使われているかによっても変わってきます。
たとえば、ソール素材がナイロンなら耐久性が高く、カーボンなら軽量になります。シューズは、重さと耐久性のバランスが取れているものを選ぶようにしましょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)