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【この記事のエキスパート】
フードコーディネーター:佐々木 沙恵子
関西を拠点に、フードスタイリング/テーブルコーディネート/レシピ開発/コラム執筆/イベント企画など、料理と食空間に関わる分野で幅広く活動中。
同時に、イギリス・デンマークで暮らし現地レストランの厨房で働いた経験を活かし、自宅で外国人向け料理教室を運営。
味噌汁を筆頭に和食に欠かせないかつおだし。本記事では、フードコーディネーターの佐々木沙恵子さんに取材して、かつおだしの選び方とおすすめ商品をご紹介! 天然の食材のみを原材料とした無添加のものから、調味料入りで手軽に味が決まる粉末・顆粒だしまで、さまざまな商品を紹介しています。
削り節やパック、粉末(顆粒)タイプなど!
かつおだしの選び方
和食のベースとなることの多いかつおだし。みそ汁やお吸い物はもちろん、さまざまな料理のおいしさに関わっています。おいしいかつおだしを選んで、料理の腕をあげましょう!
フードコーディネーター・佐々木沙恵子さんに、かつおだしを選ぶときのポイントを教えてもらいました。かつおだしの種類は、大きく分けて3つ。それぞれの特徴をみていきましょう。
自然な旨味たっぷり! 本格料理には「削り節」を選んで
濃いだしを取りたいときには厚みのある「厚削り」、お吸い物などに使う場合には「花かつお」を選ぶといいでしょう。
なお、削り節を選ぶときには、できるだけ形や色がきれいなものを選ぶようにしてください。なお、袋をいったん開けると酸化が始まり劣化するため、早めに使い切るようにしましょう。
封を開けたあとは、空気を抜いてから封を閉じ、冷蔵庫で保管すると酸化防止につながります。削り節をあまり使わないという方は、小分けパックを選ぶといいでしょう。
【エキスパートのコメント】
>>>プロからのワンポイントアドバイス
身近な食材のかつお節は、どれも似たように見えるかもしれませんが実は2種類あり、原材料名のところに記載されています。
ひとつは、カビのついた「かつおのかれぶし」で、もうひとつはカビがついていない「かつおのふし」。製造に時間がかかるかつおのかれぶしのほうが一般的には高価です。「花かつお」はカビのないかつおのふしになります。
カビ付きはすっきりと上品な香りでまろやかな味、カビなしは魚っぽさを感じる味です。削り方によっても味が変わり、厚削りは濃くて旨味の強い味に、薄削りは香りを楽しむあっさりした味になります。
手軽で種類も多い「だしパック」も魅力的!
「だしパック」は手軽に使えるだけではなく、その種類も豊富です。
素材を活かしたいなら「調味料不使用タイプ」
塩や粉末醤油などが入っていないタイプは、自分の好みの味つけを楽しみたいときや、素材の味を活かした料理に適しています。
【エキスパートのコメント】
>>>プロからのワンポイントアドバイス
だしパックにはふたとおりあり、パックの中にかつお節や他のだしの素となる材料だけが入っているものと、だしの材料以外に調味料で味が整えられているものがあります。
かつお節だけのタイプは自然な味わいで、自分で調味料を入れて味付けする必要があります。
手軽に使える「調味料入り」
塩や粉末醤油などの調味料などが入っているタイプです。薄く味がついているので、和食を作りなれていないという方でも使いやすいでしょう。煮出す時間や水の量を工夫すれば、自分好みのだしも作れます。
【エキスパートのコメント】
>>>プロからのワンポイントアドバイス
調味料入りタイプは塩や砂糖、醤油、うま味調味料などさまざまな原料が入っているので、それだけで味が決まるのが特徴です。
手頃な値段で時短調理! 味が簡単に決まる「粉末だし」
粉末だしは手軽に使えて収納しやすいというメリットがありますが、デメリットも。塩分過多には気を付けて楽しみましょう。
【エキスパートのコメント】
>>>プロからのワンポイントアドバイス
お湯に溶かすだけの粉末だしは、手軽に味が決まり値段も手頃で経済的なので、愛用している方も多いと思います。名前から勘違いしやすいですが、粉末だしは、だしの原料であるかつおぶしなどを粉砕したものではありません。
粉末だしとは、だしの風味を感じる調味料に塩や砂糖、化学調味料を入れて乾燥したものです。正式には風味調味料といい、天然のだしと比べると塩分や糖分が多い商品がほとんど。粉末だしは便利ですが、塩分過多にならないよう気をつけたほうがいいでしょう。
手軽に味が決まる粉末だしの中でも、食塩が入っていないタイプもあります。塩分過多が気になる方は、この商品を使い、塩は自分で入れるようにするといいでしょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)