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【この記事のエキスパート】
日本体質改善協会 代表、フードアナリスト:平林 玲美

日本体質改善協会 代表、フードアナリスト:平林 玲美

個々の体質を根本から改善し、内側から美しくなれる食事法を普及すべく「日本体質改善協会(JPCIA)」を設立。

オンラインによる個別指導の他、パーソナルジムやエステサロンと提携し、体質改善を目的とする食事指導を行う。

また、各種メディアにて食にまつわる美容・健康情報や今日から取り入れられる簡単ダイエット・体質改善メソッドを発信している。

フードアナリスト協会主催・食の親善大使「第4回食のなでしこ」グランプリ受賞。


七味唐辛子といえば「赤くて辛い」イメージがありますよね。実は商品によって辛さや風味、色もさまざま。この記事では、七味唐辛子の選び方の説明と、おすすめ商品を厳選! 一般的な乾燥タイプだけでなく、香り豊かな生タイプも紹介しています。実際に食べた人の口コミにも注目。チャート図に基づいたタイプ別診断も試してみてくださいね。

風味豊かなスパイス「七味唐辛子」とは?

七味唐辛子は、江戸時代に日本橋薬研堀町で生まれた日本古来のブレンドスパイスです。からしや徳右衛門が、漢方薬をベースに生薬としても使われていた素材を組み合わせてつくりあげました。当時は、スパイスというよりも一種の薬のような感覚で使われており、寺社仏閣の門前で売られることが多かったようです。

七味といってもブレンドするスパイスの種類や数に決まりはないため、メーカーごとに原料と調合の割合が異なります。唐辛子の辛さだけでなく、ゴマや紫蘇、陳皮、山椒などの豊かな香りも楽しめるのが七味唐辛子の魅力です。最近では東京や京都をはじめとして各地に七味唐辛子の専門店も増えています。

黒七味などの従来のイメージを覆すものや、やげん堀など素材やブレンドにとことんこだわった有名メーカーもあり、選択肢は無数にあります。身近なところで言えば全国に店舗を展開しているカルディなどにもさまざまなものが揃っています。

七味唐辛子の選び方

出典:Amazon

ここからは七味唐辛子の選び方を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

タイプで選ぶ

七味唐辛子を選ぶときは、まず七味唐辛子のタイプを決めましょう。粉末タイプと生タイプがあるので、それぞれの特徴を紹介します。

粉末タイプ

丼に振りかけたり、汁物に加えたりしたいなら、粉末タイプの七味唐辛子がよいでしょう。食べながら味を変えたいときでも、あとから好きなだけ振りかけられます。完成した料理にアクセントを加えたいときや、素材にまんべんなく味をつけたいときにもぴったりです。

粉末タイプの七味唐辛子を選ぶときは、振りかけるまえに容器を数回振りましょう。なかで七味が混ざり合い、バランスよく出てきます。

生タイプ

食べるラー油のような感覚で、ごはんに乗せたり、冷ややっこに乗せたりして味わえるのが生タイプの魅力です。生の原材料を使用しているため、香りや辛さが強く感じられます。

液体にも溶けやすいので、鍋の味つけやドレッシングなどにも使いやすいのがポイント。粉末の七味では刺激が物足りないと感じる人は、ぜひ一度味わってみてください。

原材料で選ぶ

七味唐辛子を選ぶときは、どんなスパイスがブレンドされているのかをチェックしましょう。

「辛味重視」なら唐辛子にこだわったものを

辛いものが好きな人は、唐辛子が多く配合されているものや、唐辛子の種類にこだわったものを選ぶとよいでしょう。メーカーによっては辛さを強めた「大辛」のものや、アフリカ原産の辛みの強い唐辛子を使ったものもあるので、チェックしてみてください。

辛味の質にもこだわりたい人は、原材料にも注目しましょう。複数の唐辛子をブレンドして、深みのある辛さに仕上げているものもあります。

「香り重視」なら柑橘類が多く入ったものを

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七味唐辛子に辛さだけでなくさわやかな香りも求めているのであれば、かんきつ類が多く入ったものを選ぶとよいでしょう。陳皮や柚子が多く入った「ゆず七味」などは口に入れるとふんわりと和かんきつの香りが広がります。素材の味を生かした湯豆腐や鍋料理のアクセントにぴったりです。

さっぱりとした風味なので、ドレッシングに入れるのもよいでしょう。

「しびれる辛さ」には山椒や生姜入りをチェック

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山椒や生姜が多く入った七味唐辛子は、ピリッとした唐辛子の辛味としびれるような山椒や生姜の辛味が楽しめます。

とくに山椒が多く入った「山椒七味」は、さわやかな山椒の香りも楽しめるのが魅力です。麻婆豆腐に入れたり、鶏の唐揚げやてんぷらに掛けたりするとよいでしょう。オーソドックスな唐辛子の辛さに飽きてしまった人にも試してもらいたい七味唐辛子です。

パッケージで選ぶ

七味唐辛子は、香りと辛さが命です。七味唐辛子を選ぶときは、辛さと香りが飛ばないうちに使いきれる容量・パッケージに入ったものを選びましょう。

瓶詰め・木箱

瓶詰めや木箱タイプのものは、そのまま料理にかけることができるので使い勝手がいいのが魅力です。量の調整がしやすいという点もポイント。ただし、穴の小さなタイプは詰まりやすいので注意が必要です。

袋詰め

出典:Amazon

袋詰めは瓶詰めのようにそのままでは使いにくいため、便などに詰め替える必要があります。その一方でコストパフォーマンスが高いものも多いので、大量に七味唐辛子が必要な場合にもおすすめです。

有名メーカーで選ぶ

七味唐辛子を選ぶときは、メーカーにも注目してみましょう。よく知られた七味唐辛子メーカーには、次の3つがあります。

京都・清水の「七味家本舗」

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京都にある清水寺の参道に店を構える「七味家本舗」は、明暦年間に創業したお店です。

七味唐辛子に入っているのは、青のり・山椒・黒ゴマ・白ゴマ・唐辛子・青紫蘇・麻の実の7つです。香り豊かな素材を組み合わせた七味は、辛さよりも香りのよさが引き立ちます。

京料理の繊細な味わいを壊さない上品な風味が特徴です。

長野・善光寺の「八幡屋磯五郎」

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長野にある善光寺の参道で元文元年に創業した「八幡屋磯五郎」の七味唐辛子は、バランスのよい味わいが特徴です。唐辛子・山椒・生姜・麻種・ゴマ・陳皮・紫蘇の7つをブレンドしています。近年は長野県産の原料を多く使って作られているのもポイントです。

「ガラムマサラ七味」や「バードアイ」といった変わり種の七味も販売しています。

ご当地色豊かなものを選ぶ

お土産やギフトとして七味唐辛子を選ぶときは、ご当地色豊かなものを選ぶのもよいでしょう。全国には、その土地の特産品などを使ったご当地七味がたくさんあります。遠くまで足を延ばしたときは、その土地でしか手に入らない七味を探してスーパーマーケットなどに立ち寄ってみてください。

七味唐辛子の味わいは、東と西で異なるのもポイント。東の七味は辛さに重点を置いてブレンドされており、西の七味は香りに重点を置いてブレンドされています。全国各地のご当地七味のなかから自分のお気に入りを探してみましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)