2019年4月からの放送開始が予定されているTVアニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』より、実らぬ恋に苦しむ・一条美月と花形女性キャスター・朝倉香織のキャラクターデザインおよび、キャスト陣のコメントが公開された。

■一条美月 cv. 大西沙織
龍蔵寺学⾧の秘書。龍蔵寺を愛しているが、妻帯者のため、実らぬ恋に苦しんでいる。

◎一条美月役:大西沙織のコメント
何年か前にゲームで関わらせていただいて、その時から「すごく人気のあるゲームのリメイク版だよ」とはお聞きしてました。美月さんが割と大人の女性だったので、すごい人気のゲームのリメイク版というプレッシャーと、わたしの等身大の年齢よりも上の女性を演じさせていただくということが、自分の中では結構ハードルが高かったです。今回それがアニメになるということでしたが、1回ゲームでやっていたので割とキャラ作りはやりやすいなと感じました。まず1話の収録時に音響監督さんにも言われたのですが、90年代が舞台になっている作品だから、今のアニメでは感じられない懐かしさだったりとか、絶対に携帯が出てこなかったり徹底して90年代感を出しているのでたくやがラッキースケベに遭うというところも、最近のアニメでは表現されない部分だなと思いました(笑)。あと1番面白かったのがガヤ(周りの環境音)を収録していた時に、誰かが「やばい」って言葉を使ったら「その言葉は90年代っぽくないのでもう1回録り直しさせてください」って言われたときです。本当に徹底して90年代を再現するんだなって思いました。
美月さんは、龍蔵寺先生の秘書であって、たくやの良き相談相手です。よくたくやと2人で屋上で話すシーンがあって、そういう意味ではたくやを助けてくれるキャラクターなのかなと思っています。美月さんって、アニメだと最初からまわりの女性よりアドバンテージがあるように描かれているので、その優位性が高いところがあって、恋のライバルと話すシーンも焦るような弱い部分が出るよりも「わたしはもうそういう関係までいってたから」っていう大人の余裕を出さなくちゃいけなくて。でも、わたしは精神年齢が若いんでしょうね、どうしても言い合いのシーンだとくってかかっていっちゃって(笑)。ディレクションで、そこはくってかからず、余裕な感じの演技でお願いしますって言われました。あと、みんなが「有馬くん」「たくやくん」って呼ぶ中でひとりだけ「たくや」って呼ぶんですよ。美月の女性としての位の高さを演技で出すのが演じる上で1番難しかったです。たくやに寄り添って悩みを一緒に解決してくれるようなポジションなので、そういう意味では素敵なお姉さんだと思いますね。先々どうなるかは言えないので黙っておきます(笑)。

■朝倉香織 cv. 前田玲奈
人気TV番組「ニュース・プレゼンス」の花形女性キャスター。いつもTVで見かける知的で物静かなイメージとプライベートでの会話イメージはかなり異なる。

◎朝倉香織役:前田玲奈のコメント
偉大なタイトルに関わらせていただけて非常に光栄に思いますし、ゲームからの続投ということで香織さんをまた演じられるありがたい気持ちで一杯です。伝説ということもあり熱烈なファンの方も多く、私の周りでも「YU-NO 当時凄くハマってたなー!」とお声掛けいただくことが多々ありましたので、皆さんにどう感じていただけるのだろうとちょっぴり緊張もしつつ。ゲームを収録した時は、自分のキャラクターのルートしかわからない状態だったので、台本をいただく度に新鮮なことがとても多く、2クールのアニメの中で、このお話がどう進んでいくのかとてもわくわくしながらアフレコに臨んでいます。
香織さんはひらひらと自由に舞うアゲハ蝶みたいな人です。すごく頭が良い、切れ者。そして正直者。「女」という武器を最大限に活かして、自分も動くけど、それ以上に賢く他者を使って己の欲望を叶えていく強い女性。私にはそういうところがないので(笑)、とても尊敬しています。と同時に、いけ好かない部分でもありますね。間違いなく女性の敵でしょう(笑)。表情が豊かな方なのですが、単純に天真爛漫が故に、ということではなくて、全てを自分の利に持っていくための戦法として多彩な表情や言葉を惜しみなく使っていく…という方で、会話でもほとんど香織さんがイニシアチブをとっていますし、その表情や言葉の意図を、裏側を、1つ1つ考えながらお芝居のふり幅を出すのが難しかったですね。感情だけに左右されないというか。全てに裏があるので。「つかみどころがない風の様な人」というディレクションがあったのですが、お芝居を考えていく中でも、香織さんはそういうキャラクターでした。やっぱり私にはなれません(笑)。

TVアニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』は、2019年4月よりAT-X、TOKYO MXほかにて放送開始予定。各詳細はアニメ公式サイトにて。

(C)MAGES./PROJECT YU-NO