Appleは3月20日 (米国時間)、ワイヤレス・スマートヘッドフォン「AirPods」の第2世代モデルを発表した。スマートヘッドフォン用に開発した独自チップ「H1」を搭載、効率性や様々な操作のレスポンスが向上しているほか、呼びかけるだけでSiriを利用できる。また、充電ケースに新登場の「Wireless Charging Case for AirPods」を選択できるようになった。

  • 「AirPods」と「ワイヤレス充電ケース」

    第2世代「AirPods」と「ワイヤレス充電ケース (Wireless Charging Case)」

第1世代のAirPodsはW1チップを搭載、効率的なワイヤレス接続を実現し、ワイヤレスヘッドフォンにおけるAirPodsの先進性のポイントになっていた。WチップはApple Watchにも採用されているウェアラブル向けであるのに対して、新たに開発されたH1はヘッドフォンに最適化した設計になっている。独自のオーディオアーキテクチャを備えており、サウンドクオリティが向上。Appleのデバイスに素早くつながり、デバイスをシームレスに切り換えられる接続性、AirPodsを外すだけで自動的に音楽再生が一時停止するといったスマートで効率的なふるまいなど、AirPodsの特長が以下のように向上している。

  • デバイスの切り替え: 最大2倍高速
  • 通話時間: 約1.5倍 (最大3時間)
  • ゲームプレイのレイテンシ: 最大30%低減

Siriを活用することで、音楽再生や通話を音声でコントロールしたり、様々なアシスタントを受けられる。第1世代モデルでは、Siriを呼び出すためにヘッドフォンの側面をタップする必要があり、冬に手袋をしている時などはアクセスしづらかった。H1チップを搭載する第2世代では「Hey Siri」と呼びかけるだけでSiriが反応。ハンズフリーでSiriを利用できる。

  • ハンズフリーでSiriを利用

    AirPodsでも、呼びかけるだけでSiriの利用が可能に

AirPodsは充電ケースがバッテリーを内蔵しており、ケースに入れることでAirPods本体を充電できる。AirPods本体のバッテリー動作時間は、1回の充電で音楽再生が最大5時間 (15分の充電で最大3時間の再生時間)。充電ケースに入れて充電を繰り返すことで約24時間使用できる。

充電ケースはLightning接続で充電するが、新たに製品ラインナップに加わったワイヤレス充電ケース (Wireless Charging Case)を使うと、Qi対応の充電マットに置くだけで充電できる。

価格は、通常の充電ケースとの組み合わせが17,800円、ワイヤレス充電ケースとの組み合わせが22,800円。20日からapple.comおよびApple Storeアプリで注文受け付けを開始、また3月末までにApple直営店での店頭販売を開始する。

  • iPhoneでの設定画面

    iPhoneに近づけてAirPodsを入れたケースの蓋を開けるだけで、iPhone上で簡単に設定を完了できる